マンチェスターとリバプール|歌詞の意味・考察――街の外見と、暮らす人のまなざし
- リリース日:
- 1968年
車窓の地図に、指を置く。
同じ駅名で、読む速さが変わる。
こんにちは!かなひなです😊
「マンチェスターとリバプール」は、二つの街の名を掲げながら、忙しい日々を送る人々へ目を向ける歌です。華やかな観光地として飾るのではなく、働く街の姿を置くのはなぜでしょうか。私は、誰が街を見ているかに注目して、ピンキーとフェラスが歌う英語詞を読みます。
1968年の曲です。同年4月の英国音楽紙『Record Mirror』は、Deccaからのデビュー盤として紹介しています。本曲を聴くCDとして、2010年発売の2枚組『ニッポン洋楽ヒッツ!』を紹介します。ピンキーとフェラスの曲は、DISC 2の6曲目に収録されています。
『ニッポン洋楽ヒッツ!』
「マンチェスターとリバプール」の基本情報
| 曲名 | マンチェスターとリバプール |
|---|---|
| アーティスト | ピンキーとフェラス |
| 発売日 | 1968年 |
| 作詞 | Popp・Marnay・Fishman(JOYSOUND掲載) |
| 作曲 | Andre Popp(UtaTen掲載) |
| 編曲 | — |
| 収録作品 | 『ニッポン洋楽ヒッツ! ORICON洋楽ヒット・チャート・コンピレーション 1968-1979』 |
| シングル順 | デビュー盤(1968年のRecord Mirror紹介) |
| 発売元・品番 | 紹介CD:USMTVM/UICZ-1352/3 |
JOYSOUNDの楽曲クレジット / レーベル公式の収録案内 / 同品番の歌手・MONO表記
本曲の作者欄は、JOYSOUNDでは作詞・作曲ともPopp・Marnay・Fishmanを併記しています。UtaTenは作詞をEddy Marnay、作曲をAndre Poppと掲載しています。英語の曲名は「Manchester & Liverpool」です。
紹介CDは2010年6月30日発売、UICZ-1352/3、2枚組全46曲。複数の歌手の洋楽ヒットを集めた盤です。CDJapanの同品番の一覧は、DISC 2の6曲目をピンキーとフェラスの歌唱、MONOと掲載しています。
街を眺める目と、そこへ帰る人の目
英語詞は、UtaTenのピンキーとフェラス版で確認できます。都市の外見から、人々の暮らしへ関心がどう移るかをたどります。
歌詞の意味・解釈
美しい街かどうかと、大切な場所かどうか
私は、街を評価する物差しが、見る人の立場によって変わるところに注目します。
煙突を消さずに、街への愛着を語る
英語詞は、マンチェスターとリバプールを、働く人々が行き交う都市として描きます。街の魅力を説明するために、日々の忙しさや工業都市の姿を隠すわけではありません。私は、きれいな場所へ描き替えないところが大切だと思います。外見だけを見て魅力に乏しいと判断した街にも、そこで生活を続ける人がいる。街を好きになる理由を、その外見の評価とは別のところで考える入口になっています。
その違いを具体的にするのが、帰ってきた人の視点です。煙突そのものが別のものに変わるのではなく、それを見る人と街との関係が変わる。私は、見慣れたものが生活の場所を確かめる手がかりになる、と読みます。工業都市を示す目印は、遠くから眺めれば街の特徴ですが、戻ってきた人には自分の時間とつながるものになる。景観の価値を語る歌から、その景観を誰が見ているかを考える歌へ進むところです。
二つの街から、別の街で暮らす人へ
後半には、ニューヨークとシドニーの名も出てきます。私は、ここで、最初の二都市だけを特別な故郷として持ち上げる読みから離れます。別の街に住む人にも、それぞれの生活の場所がある。都市名を増やすことで、歌の受け手は英国の二つの街を知る人だけではなくなります。自分の住む場所に照らして、それがどんな場所なのかを考えられる広がりです。
また、人々の希望だけでなく、気がかりにも目が向けられています。私は、故郷への愛着を、楽しかった記憶だけで説明しないところに注目します。働き、心配しながら暮らす人の時間も、その街の中にある。街を遠くから見るときには一つの都市名でも、暮らす人の側からは異なる毎日の集まりになる。二つの街の名前から始め、別の場所で生活する人にも目を向けることで、歌は街の紹介を越えて、人と場所の関係を問いかけていると読めます。
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本人のMONO収録と、歌い手の記録をたどる
本曲を含むCD、公式の収録位置、MONO表記、デビュー当時の紹介を選んでたどれます。
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ラジオの選曲記録にも残る本曲
文化放送には、2021年のオンエア記録があります。
ミスDJリクエストパレードの記録
文化放送『千倉真理 ミスDJリクエストパレード』の2021年11月28日の一覧は、本曲をピンキー&フェラスの名で掲載しています。1960年代の曲を、後年の番組で選ばれた洋楽の一つとしてたどれる記録です。文化放送の公式オンエアリスト。
デビュー時の紹介から、歌い手を知る
同時代の英国音楽紙に、グループの紹介が掲載されています。
ピンキーさんをリード歌手とするグループ
1968年4月6日号の『Record Mirror』は、ピンキーさんをリード歌手として紹介し、本曲をDeccaからのデビュー盤と記しています。ピンキーさんのほか、Russ Hunterさん、John Gardnerさん、Bobby Burnsさん、Hughie Dempseyさん、Stevieさんの名を掲載しています。一人の歌手名だけでなく、グループとしての姿を知る資料です。Record Mirrorの当時の記事(10ページ)。
この曲のまとめ
聴き直すときは、同じ街の姿を、遠くから見る人と、そこへ帰る人の二つの立場からたどってみてください。私は、景色を美しく描き替えるよりも、それを見る人の時間を重ねるところに、この英語詞の魅力を感じます。
後半に出てくる別の都市名も、街の案内を増やすだけでなく、自分の場所を考える入口として読めます。大切な場所を、外見の評価だけでは説明できない。その差を、自分の暮らす街に照らして考えられる歌です。
「マンチェスターとリバプール」に関するよくあるご質問
- Q.1「マンチェスターとリバプール」を歌っているのは?
- A.1
ピンキーとフェラスです。英語表記はPinky & The Fellas。1968年のRecord Mirrorは、ピンキーさんをリード歌手として紹介しています。当時の紹介記事。
- Q.2いつの曲?
- A.2
1968年の曲です。同年4月のRecord Mirrorに、Deccaからのデビュー盤として紹介されています。ここで紹介する収録CDは2010年発売です。
- Q.3作者のクレジットは?
- A.3
JOYSOUNDは作詞・作曲ともPopp・Marnay・Fishmanを併記しています。UtaTenの作者欄はEddy Marnayの作詞、Andre Poppの作曲という掲載です。JOYSOUNDの楽曲欄。
- Q.4歌詞はどの言語の版を考察している?
- A.4
ピンキーとフェラスが歌う英語詞です。二つの都市で暮らす人々や、帰る人の視点に注目しています。
- Q.5街の煙突には、どんな意味を読む?
- A.5
私は、工業都市の目印が、帰ってきた人には自分の生活の場所を確かめるものになる、と読みます。同じ景観でも、見る人と街の関係によって価値が変わる点に注目しています。
- Q.6二つの街だけを歌っている?
- A.6
後半にはニューヨークとシドニーの名も出てきます。私は、英国の二都市だけでなく、別の場所で暮らす人も自分の街に照らして読める広がりとして考察しています。
- Q.7紹介するAmazonのCDは?
- A.7
『ニッポン洋楽ヒッツ! ORICON洋楽ヒット・チャート・コンピレーション 1968-1979』です。2010年6月30日発売、UICZ-1352/3、2枚組です。レーベルの商品紹介。
- Q.8CDのどこに本曲がある?
- A.8
DISC 2の6曲目です。レーベルの一覧では「マンチェスターとリヴァプール」と表記されています。公式の収録一覧。
- Q.9紹介CDはピンキーとフェラスだけのアルバム?
- A.9
複数の歌手の洋楽ヒットを集めたコンピレーションです。DISC 1に22曲、DISC 2に24曲を収録しています。公式の全収録曲。
- Q.10収録版はモノラル?
- A.10
CDJapanの同品番の一覧は、本曲をピンキーとフェラスの歌唱、MONOと掲載しています。同品番の歌手・MONO表記。
- Q.11デビュー盤を紹介する当時の資料はある?
- A.11
1968年4月6日号のRecord Mirrorに紹介があります。本曲と、リード歌手ピンキーさんを含むグループのメンバーを掲載しています。当時の記事(10ページ)。
- Q.12後年のラジオ放送の記録はある?
- A.12
文化放送の2021年11月28日『千倉真理 ミスDJリクエストパレード』のオンエアリストに、本曲が掲載されています。公式オンエアリスト。
この曲が気になった方へ
場所への愛着と、帰る人の視点を読む歌へ。



