高石友也「受験生ブルース」歌詞の意味・考察|受験への不満が、最後には自分への皮肉になる
- リリース日:
- —
- 推定売上枚数:
- 26.5万枚
愚痴を笑って話しても、
本当の夢までは消せない。
こんにちは!かなひなです😊
将来のためと言われて頑張っていても、今したいことを全部後回しにするのは苦しいものです。高石友也さんの「受験生ブルース」は、そんな受験生の不満を笑いに変えながら、若い時間を何のために使うのかも問いかける歌だと私は思います。
語り手は、受験を立派な努力の物語にまとめません。周囲の期待にも競争にも文句を言い、最後には自分自身も笑いの対象にします。人のせいにしたい気持ちと、自分にも弱さがあるとわかっている気持ち。その両方があるところに、この歌の面白さを感じます。
作詞は中川五郎さん、作曲は高石友也さん。1968年に高石さんの歌でヒットした一曲です。受験のつらさを語る声を、ただの励ましでも、ただの勉強嫌いの愚痴でもないものとして読んでみます。
『受験生ブルース 高石友也 フォーク・アルバム第2集(+4)』
「受験生ブルース」の基本情報
| 曲名 | 受験生ブルース |
|---|---|
| アーティスト | 高石友也 |
| 発売日 | — |
| 作詞 | 中川五郎 |
| 作曲 | 高石友也 |
| 編曲 | — |
| 収録作品 | 『受験生ブルース』 |
| シングル順 | — |
| 発売元・品番 | 紹介CD:ビクター/VICL-61859 |
歌ネットの詞曲欄 / 本人収録CDの公式曲目 / ミュージック・エアの作品紹介
「受験生ブルース」は、中川五郎さんの作詞、高石友也さんの作曲。ミュージック・エアの公式紹介では、1968年に高石さんの歌でヒットした曲として案内されています。
紹介商品は2006年1月21日発売の本人アルバム『<フォークの殿堂シリーズ>受験生ブルース』、VICL-61859。全18曲のCDで、「受験生ブルース」と「受験生ブルース (Single Version)」を収録。2006年は紹介CDの発売年です。
「受験生ブルース」の歌詞
歌詞の意味・解釈
奪われる自由と、自分にも向く笑い
語り手の不満が、誰に向けられているかを考えます。
将来のために、今の自分を後回しにする苦しさ
この歌では、受験は勉強する時間だけの問題ではありません。恋や娯楽のような、若い日々を楽しむことにも制限が及んでいます。私は、将来を手に入れるために今の生活を狭めていく、その窮屈さが語り手の不満の中心にあると読んでいます。
親の期待には、本人の進路だけでなく、周囲からどう見られるかという体面も入り込みます。子どものためという励ましが、子どもに大人の評価まで背負わせるものになる。語り手の苦しさは、試験の難しさだけでは説明できないと思います。
受験仲間との関係にも、率直に支え合うだけではない駆け引きが見えます。相手に弱く見せることが、自分の優位につながるような競争です。誰もが不安なのに、その不安を正直に共有しにくい。私はここに、成績を気にする生活が人間関係まで変える怖さを感じます。
だから、語り手が抱く将来への思いは、ただ大学へ進むことと同じではありません。自分が何を望んでいるのかと、周囲が何を成功と呼ぶのか。そのずれがあるからこそ、受験を続ける日常への不満が、人生の選び方への問いにもつながるのだと思います。
周囲を批判する語り手も、笑いの外には立てない
語り手は、受験に追われる自分だけを責めるのではなく、目標とされる大学生活にも疑問を向けます。苦しい今を我慢すれば、それだけで望ましい未来が手に入るのか。私は、進学という目標を当然の正解として受け取れない心として読んでいます。
ただし、語り手は最後まで、自分だけが正しく周囲だけが間違っているという位置には留まりません。受験への不満を話している自分の姿にも、皮肉を向けます。他人への批判が自分へも返ってくることで、立派な主張をする人というより、矛盾を抱えた一人の若者に見えてきます。
最後の自分への皮肉は、先に語られた窮屈さをすべて嘘にするものではありません。周囲への文句に理由があっても、自分の行動には弱さがある。その二つが同時にあるから、語り手を正義の側にも、単なる怠け者の側にも置ききれないのだと思います。
私はこの歌の笑いに、苦しさを一人で深刻に抱え込む状態から、少し距離を取る働きを感じます。問題が解決するわけではなくても、愚痴を誰かに話せる形にはなる。最後まで受験生を立派な主人公にしないところに、身近な人間の声としての強さがあります。
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本人の収録CDと、作詞者の回想へ
歌唱作品と、曲が生まれた背景を分けてたどれます。
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本人のCDで、本曲とシングル版をたどる
同じ曲名の中にある、版の違いへの入口です。
本曲と「Single Version」を含むアルバム
2006年の『<フォークの殿堂シリーズ>受験生ブルース』には、「受験生ブルース」と「受験生ブルース (Single Version)」を収録。原シングル一曲だけの商品ではなく、本人の作品を集めた全18曲のCDです。
「友よ」「主婦のブルース」なども同じCDに収録。タイトル曲から、本人のほかの作品へ広げられます。曲目を見ながら選べる作品です。ビクターの公式曲目。
中川五郎の詞が、高石友也の歌になるまで
作詞者の回想から、曲の来歴をたどれます。
高校時代の詞と、その後の変化
寝屋川市の2017年の取材記事で、中川五郎さんは、高校3年生の夏の補習授業中に、プリントの裏へ詞を書いたことを回想しています。ボブ・ディランの曲をもとにした替え歌から、その後、曲調と歌詞が変わった経緯も語っています。
ミュージック・エアの公式紹介では、高石友也さんがコミカルな曲調に変え、1968年にヒットした作品と説明しています。中川さんの詞と、高石さんの曲・歌唱が結びついた一曲としてたどれます。中川五郎さんの回想 / 作品の来歴を紹介する公式案内。
この曲のまとめ
「受験生ブルース」は、受験に追われる生活への不満を笑いにしながら、語り手自身もその笑いから逃さない歌だと私は思います。周囲の期待と自分の望みはずれている。それでも、自分だけが正しいと言い切れるわけではない。そんな若者の矛盾が、身近な声として残ります。
曲へ戻るときは、不満の相手が周囲だけではなく、最後には自分にもなることに目を向けてみてください。苦しさを否定せず、立派な主人公にもならない。その距離感に、愚痴を誰かと分かち合える歌の面白さがあると思います。
「受験生ブルース」に関するよくあるご質問
- Q.1作詞・作曲は誰?
- A.1
作詞は中川五郎さん、作曲は高石友也さんです。歌ネットの本人曲ページに掲載されています。
- Q.2「受験生ブルース」はいつヒットした?
- A.2
ミュージック・エアの公式紹介では、1968年に高石友也さんの歌でヒットした作品と説明されています。
- Q.3受験生を励ます歌?
- A.3
この記事では、ただ努力を励ます歌よりも、受験生活の窮屈さを笑いにして語る歌として読んでいます。将来のために今の自由を制限されることへの不満に注目しています。
- Q.4親の期待は、どんな重さを持つ?
- A.4
この記事では、本人の進路だけでなく、周囲から見られる大人の体面も子どもが背負う点に注目しています。試験そのものに加えて、期待を受け止める負担もあるという読みです。
- Q.5最後の自分への皮肉は何を変える?
- A.5
周囲を批判する語り手自身も、笑いの対象になります。この記事では、それまでの不満を否定するというより、理由のある苦しさと自分の弱さが同時にある結末として読んでいます。
- Q.6Amazonで紹介している商品は?
- A.6
2006年1月21日発売の本人アルバム『<フォークの殿堂シリーズ>受験生ブルース』、VICL-61859です。全18曲のCDで、原シングル単品とは別の商品です。
- Q.7紹介CDにはシングル版も入っている?
- A.7
「受験生ブルース」と「受験生ブルース (Single Version)」を収録しています。「友よ」「主婦のブルース」なども収録した全18曲のCDです。
- Q.8作詞者の回想はどこで読める?
- A.8
寝屋川市の2017年の中川五郎さんへの取材記事で読めます。高校時代に詞を書いたことと、その後、曲調や詞が変わった経緯を語っています。
- Q.9歌詞はどこで読める?
- A.9
歌ネットの高石友也「受験生ブルース」ページで読めます。
この曲が気になった方へ
若い日々の窮屈さと、自分の望みを読む歌へ。



