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長崎は今日も雨だった|歌詞の意味・考察――探す人の夜と、声に残る重さ

リリース日:
1969年2月
推定売上枚数:
85.1万枚

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軒先に、ほどける傘の影。
角を曲がるたび、靴音が戻る。

こんにちは!かなひなです😊

相手の言葉を信じた人が、今は一人でその人を探している。「長崎は今日も雨だった」には、恋の記憶と、会えない夜の街が重なっています。丸山へ足を向け、街の灯りへ問いかけても、欲しい返事には届かない。その隔たりが気になる歌です。

私が目を向けたいのは、酒に向かう場面でも、苦しさの宛先が単純には決まらないところです。相手を思う気持ちを抱えたまま、雨の街へ戻ってくる。題名の繰り返しには、その夜だけで終わらない思いが残っているように感じます。

1969年2月、内山田洋とクールファイブのデビュー曲として発表されました。歌の人物がたどる夜を読み、前川清さんの声と伴奏について、音楽家のヒャダインさんが注目した点にも進みます。

『ゴールデン★ベスト』

長崎の一曲から、グループの代表曲へ

「長崎は今日も雨だった」「そして、神戸」「東京砂漠」など全20曲

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内山田洋とクールファイブ
2005年10月26日発売
BVCK-38109/CD1枚
全20曲/本曲は2曲目

RCA時代の音源を収めたベスト盤です。本曲に加え、「中の島ブルース」「西海ブルース」など、グループの曲へ関心を広げられます。

「長崎は今日も雨だった」の基本情報

1969年のデビュー曲と、2005年の収録CD
曲名 長崎は今日も雨だった
アーティスト 内山田洋とクールファイブ
発売日 1969年2月
作詞 永田貴子
作曲 彩木雅夫
編曲 森岡賢一郎
収録作品 『ゴールデン★ベスト 内山田洋とクール・ファイブ』
シングル順 デビューシングル
発売元・品番 原曲:Victor RCA/紹介するCD:BVCK-38109

Sony公式プロフィール / Sony公式配信告知 / 日本レコード大賞の作者・受賞記録 / 収録CDの公式曲目

Sonyの公式プロフィールと配信告知は、1969年2月のデビュー曲と紹介しています。作詞は永田貴子さん、作曲は彩木雅夫さん、編曲は森岡賢一郎さん。1969年の日本レコード大賞では新人賞を受賞しました。

紹介する『ゴールデン★ベスト 内山田洋とクール・ファイブ』は、2005年10月26日発売のCDです。BVCK-38109、全20曲の2曲目に本曲を収録しています。

相手を探す夜は、どこへ向かうのか

歌ネットで歌詞を読む ↗

歌詞の意味・解釈
信じた言葉と、会えない街の隔たり

相手への思いが先にあり、その人を探す場所として街が現れる。風景を人物の行動と一緒に読むと、雨の意味も近づいてきます。

信じた言葉が、今も相手へ向かわせる

語り手には、相手の言葉を信じ、深く恋をした記憶があります。けれど、歌が描く今の姿は一人です。その人を探して歩く行動に、かつての近さと現在の隔たりが同時に現れています。

私は、ここを恋の終わりを整理した人の回想ではなく、まだ相手へ向かっている人の夜として読みます。思い出を説明するだけでなく、実際に探しに出ている。その行動が、相手の不在を際立たせているんです。

丸山の街へ行っても、返事は得られない

次に現れるのは、夜の丸山です。街の名前が入ることで、探す人の足取りには具体的な場所ができます。広い長崎という題名から、夜の街の一角へと視点が近づきます。

そこで相手の所在を問いかける先は、街の灯りです。私は、人に尋ねる形を離れて景色へ向かうところに、会えない人を探す気持ちの行き場を感じます。街には灯りがあっても、欲しい相手の返事とは違うんですね。

この場所を観光の風景だけとして見るより、語り手が何を求めてそこへ来たのかと一緒に読みたいです。丸山の名前が、恋の相手を探す夜の場所として残ります。

酒へ向かっても、苦しさの宛先は酒ではない

語り手は酒に向かいますが、気持ちは乱れたままです。その一方で、酒自体を恨むわけではないという距離も示されます。飲むものと、恋の痛みの原因とが、同じものにはなっていません。

私は、この区別に目が止まります。目の前の酒へすべてを押しつけるのではなく、相手を思っている自分へと視線が戻る。街を歩く場面とは違う形で、その恋から離れられない人物が見えてきます。

繰り返される雨が、終わらない夜に重なる

それぞれの場面の終わりで、題名の雨へ戻っていきます。相手を探すこと、街へ問いかけること、酒に向かうこと。行動は変わっても、雨の長崎が繰り返し現れます。

私は、この反復を、相手に会えない思いが続いている時間として受け取ります。天気の描写と、涙を思わせる人物の心情が重なる。雨を見れば気持ちが解けるのではなく、同じ街へ戻るたびに、その人を思う夜が残るんです。

題名にある時間の継続も、ここで効いてきます。一度きりの雨景色というより、探す気持ちを抱えた日々の一場面として読むと、歌の余韻が違って感じられます。

ヒャダインさんが注目した、声と伴奏の対照

音楽家のヒャダインさんは、本曲の前川清さんの歌唱を、ビブラートや音へ入る際のしゃくり、拍より後ろへ置く歌い方から分析しています。リーダーの内山田洋さんと、メインの歌唱を担う前川さんを分けて紹介したコラムです。

伴奏については、6/8拍子のミドルテンポで、ストリングスとギターを中心とする軽やかさに注目しています。それに対して、前川さんの声には重さがあるという見方です。歌の人物が抱える夜へ、声と伴奏の関係からも関心を向けられます。

さらに、前川さんが一つのマイクで歌い、離れた五人が別の一つのマイクでコーラスをする形にも触れています。前に立つ声と、後ろにいる声のまとまり。その配置に目を向ける入口になる分析です。ヒャダインさんの本曲コラムを読む。

前川清さんが語った、北海道と長崎の出会い

作曲家の彩木雅夫さんを追悼した2022年のコメントで、前川清さんは、北海道の作曲家と長崎の自分たちが結ばれた曲として本曲を振り返っています。曲と作曲家との出会いに、感謝を寄せた言葉です。

歌の中の長崎は、会えない相手を探す場所です。一方、歌い手が振り返った長崎は、離れた土地の作曲家と出会った出発点でもある。私は、同じ地名から見えてくる二つの関係に関心が湧きます。

ARTIST’S WORDS

前川清さんが振り返った、曲と作曲家への感謝

前川清さんは、彩木雅夫さんの北海道と自分たちの長崎が本曲によって結ばれたと振り返り、出会いへの感謝を語っています。
前川清さんが寄せた追悼コメントを読む ↗

この曲を聴く
歌の夜から、声・作曲家・後年の公演へ

収録CD、音楽家の歌唱分析、本人コメント、公式公演DVDへ進めます。

CD / BEST

本曲から、グループの20曲へ

「そして、神戸」「東京砂漠」なども収めたベスト盤です。

MUSICIAN’S COLUMN

声の重さと、伴奏の軽やかさへ

ヒャダインさんが、前川さんの歌い方とコーラスの形に注目しています。

ARTIST’S WORDS

作曲家との出会いを、本人の言葉で

前川清さんが、彩木雅夫さんと本曲への感謝を語ったコメントです。

CONCERT / DVD

45周年の公演で、同じ曲へ戻る

前川清さんとクールファイブによる本曲を収録した公式DVDです。

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前川清さんとクールファイブ、45周年の公演へ

デビュー曲を、後年の公演で歌った記録にも進めます。

2013年の公演を収めた公式DVD

『45周年記念コンサート 前川清&クールファイブHISTORY~歩んできた道~』は、2013年9月25日の渋谷公会堂公演を収めたDVDです。本曲は、前川清さんとクールファイブの歌唱として掲載されています。テイチクの公式公演DVD紹介。

DVDには本人インタビューを含むドキュメント映像も収録されています。デビュー曲を歌う後年の姿と、歌ってきた人の話へ進める一枚です。発売は2013年12月11日、品番はTEBE-45150です。

長崎で生まれたグループの、デビュー曲

歌の舞台と、グループが出発した土地が、ともに長崎にあります。

結成からデビュー、1969年の新人賞へ

Sonyの公式プロフィールによると、グループは1967年9月、長崎で内山田洋さんを中心に結成されました。1968年に前川清さんがボーカルとして加わり、翌年、本曲でデビューしています。公式プロフィール。

同じ1969年、本曲は日本レコード大賞の新人賞に選ばれました。長崎の街を歌った曲が、結成後のグループを広く届けた出発点として残っています。1969年の受賞記録。

この曲のまとめ

私に残るのは、相手の言葉を信じた人が、今も街を探している姿です。丸山の灯りや酒へ気持ちが向かっても、求める相手とは会えない。繰り返される雨が、その隔たりを抱えた時間に重なっています。

次に聴くときは、人物の足取りとともに、前に立つ歌声とコーラスにも目を向けてみてください。ヒャダインさんの分析や前川清さんのコメントを読むと、このデビュー曲へ戻る入口が、もう一つ増えます。

「長崎は今日も雨だった」に関するよくあるご質問

Q.1
「長崎は今日も雨だった」を歌っているのは?
A.1

内山田洋とクールファイブです。メインの歌唱は前川清さん、リーダーは内山田洋さんです。

Q.2
いつ発売された曲?
A.2

1969年2月のデビュー曲です。Sonyの公式プロフィールと2024年の配信告知で紹介されています。ここで案内する収録CDは2005年10月26日発売です。

Q.3
作詞・作曲・編曲は誰?
A.3

作詞は永田貴子さん、作曲は彩木雅夫さん、編曲は森岡賢一郎さんです。日本レコード大賞の公式記録に掲載されています。

Q.4
歌詞には、どんな人物が描かれている?
A.4

相手の言葉を信じて恋をし、今は一人でその人を探している人物です。私は、過去の関係と現在の隔たりが、夜の街を歩く行動に重なっていると読みます。

Q.5
丸山の名前は、どんな役割を持つ?
A.5

夜の街で相手を探す場所を具体的にしています。私は、灯りへ所在を問いかける姿と一緒に読むことで、返事を求める気持ちが近づくと感じます。

Q.6
雨は、どう読める?
A.6

それぞれの場面の終わりで繰り返されます。私は、街の天気と涙を思わせる心情が重なり、相手に会えない思いの続く時間として受け取ります。

Q.7
酒の場面で気になる点は?
A.7

気持ちが乱れていても、酒そのものを恨むわけではないと示すところです。飲むものと恋の痛みの原因を分ける点に、私は目を向けます。

Q.8
ヒャダインさんは、歌唱の何に注目している?
A.8

前川清さんのビブラート、しゃくり、拍より後ろへ置く歌い方です。6/8拍子の伴奏の軽やかさと、声の重さの対照も分析しています。本人執筆の本曲コラム。

Q.9
前川清さんは、作曲家との関係をどう語った?
A.9

彩木雅夫さんへの追悼コメントで、北海道の作曲家と長崎の自分たちが本曲で結ばれたと振り返り、出会いに感謝を寄せています。

Q.10
本曲は、日本レコード大賞で受賞した?
A.10

1969年の新人賞を受賞しています。内山田洋とクールファイブの歌唱と作者名が、主催者の公式記録に掲載されています。

Q.11
紹介しているAmazon商品は?
A.11

2005年10月26日発売の『ゴールデン★ベスト 内山田洋とクール・ファイブ』です。BVCK-38109、CD1枚の全20曲で、本曲は2曲目に収録されています。

Q.12
後年の公演を収めたDVDはある?
A.12

2013年の『45周年記念コンサート 前川清&クールファイブHISTORY~歩んできた道~』に、本曲の歌唱と本人インタビューを含む映像が収録されています。公式DVD紹介。

この曲が気になった方へ

街の風景に、会えない人への思いが残る歌へ。