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松田聖子『ガラスの林檎』歌詞の意味・考察|愛されているのに怖い、壊れやすい心のかたち

リリース日:
1983/8/1
推定売上枚数:
85.7万枚

松田聖子 ガラスの林檎 2004年復刻盤CCCD商品画像

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近くにいるからこそ、失うことが怖くなる。
きれいな心を、壊れないものとは呼べない。

こんにちは!かなひなです😊

松田聖子さんの「ガラスの林檎」は、相手がそばにいる歌です。それなのに、語り手の中には、その相手を失うことへの怖さもある。私が惹かれるのは、恋がうまくいけば不安はなくなる、というようには描かれていないことです。大切な関係になったからこそ、自分の心の弱さも見えてくるように読めます。

誰かに愛されることは、自信になる一方で、失いたくないものが増えることでもあります。近くにいる幸せと、その近さがなくなる想像は、反対の感情なのに、同じ心にある。この歌を、幸せなのか不幸なのかという二択にせず、その揺れを抱える恋として考えてみます。

本曲は1983年8月1日発売。作詞は松本隆さん、作曲は細野晴臣さん、編曲は細野晴臣さんと大村雅朗さんです。同じシングルには「SWEET MEMORIES」も収録されていますが、ここでは「ガラスの林檎」の言葉と、題名が見せる壊れやすさへ目を向けます。

『ガラスの林檎』復刻盤(CCCD)

壊れやすい恋と、甘い記憶の二曲へ

「SWEET MEMORIES」も本人歌唱で収録

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松田聖子 ガラスの林檎 2004年復刻盤CCCD商品画像

松田聖子
2004年4月28日発売
SRCL-5688/1枚・全4曲
紙ジャケット復刻盤・CCCD表記

1983年シングルを復刻した2004年の商品です。「ガラスの林檎」「SWEET MEMORIES」の本人歌唱と、各オリジナル・カラオケを収録。商品表記はCCCDなので、購入前に商品説明と使用機器の対応をご確認ください。

「ガラスの林檎」の基本情報

記事の主対象は「ガラスの林檎」。同じシングルの併録曲とは、詞曲や受賞対象を分けています。
曲名 ガラスの林檎
アーティスト 松田聖子
発売日 1983年8月1日
作詞 松本隆
作曲 細野晴臣
編曲 細野晴臣・大村雅朗
収録作品 『ガラスの林檎/SWEET MEMORIES』
シングル順 14thシングルの収録曲
発売元・品番 初出:07SH-1366/紹介復刻盤:SRCL-5688

初発売・併録:本人公式シングル紹介。詞曲・編曲・金賞:日本作曲家協会の受賞記録。復刻盤:ソニー公式商品紹介。

1983年8月1日発売のシングルには「ガラスの林檎」と「SWEET MEMORIES」を収録。この記事では「ガラスの林檎」を考察しています。

本曲は1983年の第25回日本レコード大賞で金賞を受賞。レコード大賞そのものの受賞とは異なります。

購入案内は2004年4月28日発売の紙ジャケット復刻盤。本人歌唱2曲と各オリジナル・カラオケの全4曲で、商品にはCCCDの表記があります。

「ガラスの林檎」の歌詞

歌ネットで歌詞を読む ↗

歌詞の意味・解釈
親密な今に、失うことへの怖さが差し込む

愛情と不安を、どちらか一方へ片づけないで読んでみます。

そばにいることと、安心できることは同じではない

この歌の語り手は、相手から遠く離れているわけではありません。親密さを感じられる位置にいながら、その関係がなくなることを怖がっている。私は、近くにいるという事実と、安心しきれるという感覚が、別々にあることに目を留めます。

語り手が恐れるのは、今そばにいる相手がいなくなることです。愛される実感が増すほど、失った後の生活まで想像してしまう。私には、この不安は愛情から離れたものではなく、その関係が自分にとって大きくなったことから生まれているように感じられます。

今の近さと、まだ起きていない喪失への怖さが重なっています。相手の腕の中にいながら、相手のいない世界を考える。その二つの時間が同じ心にあるところに、この恋の切実さを感じます。

ガラスの美しさには、壊れやすさもある

題名には、果実と、壊れやすい材質が組み合わされています。私には、恋の美しさを見せると同時に、その美しさが丈夫さを保証するわけではない、と感じさせる題名です。大切にしたいものだから、少しの変化にも敏感になるのかもしれません。

ガラスは、外から見れば整ったきれいな形をしていても、扱い方によっては傷つくものです。私は、その性質を、語り手の心を考える手がかりにしています。幸せそうに見えることと、内側が強いことは同じではない。相手からの愛情があっても、脆さが消えたとは限らないのです。

私は、身近な果実が、触れるのにも慎重になりそうなものへ変わることに惹かれます。恋の気持ちにも、手を伸ばしたい近さと、傷つけたくないためらいがある。題名の材質を心に重ねると、親密な二人の間にも残る慎重さが見えてきます。

小さく伝えた思いを、受け止めてほしい

歌には、愛情を小さな言葉で相手へ向ける場面があります。私には、その小ささが、気持ちまで弱いことを意味しているとは思えません。大切なことほど、大きく言い切るのが難しい。今ある親密さを壊したくないから、慎重になってしまう場合もあります。

そして、語り手が伝えることと、相手がその言葉に応じることの間には、少し距離があります。私は、ここに、ただ近くにいてほしいだけでなく、自分の気持ちを受け止めてほしい願いを読みます。体の距離が近くても、言葉への反応まで同じ近さになるとは限らないのです。

相手は、伝えられた言葉を聞かなかったように振る舞います。私は、その反応が、小さな告白をした側には大きく感じられると読みます。そばにいる安心だけでなく、思いを受け止めてもらう安心も欲しい。その違いが、親密な場面に揺れを残しています。

腕の中へ戻っても、心の脆さは残る

愛情の近さと壊れやすさを並べると、この歌は、幸せか不幸かのどちらかには収まりません。今ある関係を大切に感じながら、その大切さのために不安にもなる。私は、二つの感情が同時にあることを、この歌の中心として読みたいです。

終盤にも、語り手は相手の腕の中で目を閉じています。最初と同じ親密な姿へ戻っても、途中で見えた失う怖さや、言葉を受け止めてほしい願いは心に残る。私には、この繰り返しが、抱き合うことだけで不安がすべて消えるわけではない恋の時間を見せているように感じられます。

この曲を聴く
復刻シングルと、正規の歌詞へ

1983年の曲と、後年のCD・公演作品を分けながらたどれます。

2004 REISSUE / CCCD

『ガラスの林檎』紙ジャケット復刻盤

本人歌唱の「ガラスの林檎」「SWEET MEMORIES」と各カラオケの全4曲。商品はCCCD表記です。

LYRICS

親密さと、壊れやすい心を読む

歌詞全体は正規の曲別ページへ。相手への愛情と、失うことへの怖さに目を留められます。

ORIGINAL SINGLE

1983年のシングルをたどる

本人の公式ディスコグラフィーで、初発売日と「SWEET MEMORIES」との併録関係を確認できます。

OFFICIAL LIVE

2005年末の公演を収めた作品へ

大阪城ホールのカウントダウン公演。本曲収録のBlu-rayは2009年7月8日発売です。

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2005年の年末にも、本曲は公演にある

シングル発売から時間を重ねた、本人のコンサート作品をたどれます。

大阪城ホールのカウントダウン公演を収録

『SEIKO MATSUDA COUNT DOWN LIVE PARTY 2005-2006』には、「ガラスの林檎」が収録されています。2005年12月31日の大阪城ホール公演を収めた作品で、Blu-ray版は2009年7月8日発売。公式紹介では、2006年発売のDVDと同じ内容と案内されています。ソニー公式公演作品紹介

私は、壊れやすい心を描いた一曲が、発売当時だけでなく、その後の歌い手の活動にも残っていることに惹かれます。初出のシングルと、後年の公演作品。違う時期の本人の作品を知ることで、曲に出会う入口も一つではなくなるのだと思います。

口コミ・評価では、何が注目されている?

本曲へ聴き返す視線を向けた評論と、1983年の受賞記録を紹介します。

鈴木啓之さんが、本曲を聴き返す視線を向ける

オーディオテクニカの『歌謡曲アーカイブス』で、アーカイヴァーの鈴木啓之さんは「ガラスの林檎」を取り上げています。細野晴臣さんが手がけた本曲の完成度を高く評価し、併録曲「SWEET MEMORIES」の人気にも触れながら、本曲を改めて聴き返すことを勧めています。鈴木啓之さんの本曲解説

私は、同じシングルの有名な一曲だけで、もう一曲の印象まで決めないことも大切だと感じます。「ガラスの林檎」の親密さと不安を読んだ後に、併録曲との関係や作家の歩みを知ると、本曲だけに向き合う時間をもう一度持ちたくなります。

第25回日本レコード大賞では、金賞を受賞

日本作曲家協会の公式記録で、「ガラスの林檎」は1983年の第25回日本レコード大賞の金賞に記載されています。松田聖子さんの歌唱、松本隆さんの作詞、細野晴臣さんの作曲、細野晴臣さんと大村雅朗さんの編曲というクレジットも確認できます。日本作曲家協会の公式受賞記録

本曲は、発売した年の受賞作品としても記録に残っています。私には、親密な場面の小さな揺れを読む時間と、多くの人へ届いた当時の一曲としてたどる時間の両方があることがおもしろく感じられます。

この曲のまとめ

私には、「ガラスの林檎」は、愛情を得たら心の弱さがなくなるという歌ではありません。そばにいる人が大切になるほど、その人を失う想像も怖くなる。幸福と不安が一緒にある心を、壊れやすいものとして大切に見つめる歌に感じられます。

歌詞を読んだら、本人歌唱を収めた復刻シングルや、後年の公演作品へ。購入案内の復刻盤はCCCD表記の商品です。愛情の中にも残るせつなさを、消さずに受け取ってみたくなります。

「ガラスの林檎」に関するよくあるご質問

Q.1
『ガラスの林檎』の初発売日は?
A.1

1983年8月1日です。同じシングルには「SWEET MEMORIES」も収録されています。

Q.2
この記事は『SWEET MEMORIES』も考察している?
A.2

主対象は「ガラスの林檎」です。「SWEET MEMORIES」は、同じシングルに収められた別の曲として紹介しています。

Q.3
作詞・作曲・編曲は誰?
A.3

作詞は松本隆さん、作曲は細野晴臣さん、編曲は細野晴臣さんと大村雅朗さんです。「ガラスの林檎」のクレジットです。

Q.4
愛されているのに怖い、とはどういう読み方?
A.4

私は、関係が大切になるほど、失った後のことも想像してしまう心として読みます。相手への愛情と不安が、同じ心にある歌だと感じます。

Q.5
題名のガラスの材質には、どんな意味を感じる?
A.5

私は、美しさと壊れやすさが一緒にあるものとして考えます。幸せそうに見える心が、必ずしも丈夫とは限らない、という読みにつながります。

Q.6
小さな告白と、相手の反応をどう読む?
A.6

語り手が小さく伝えた愛情に、相手は聞かなかったように振る舞います。私は、近くにいるだけでなく、言葉も受け止めてほしいという願いが見える場面として読みます。

Q.7
購入案内の商品は1983年のレコード?
A.7

2004年4月28日発売の紙ジャケット復刻盤(SRCL-5688)です。1983年当時のレコードとは別の商品で、CCCD表記があります。

Q.8
復刻盤には本人歌唱も入っている?
A.8

本人歌唱の「ガラスの林檎」「SWEET MEMORIES」と、それぞれのオリジナル・カラオケを収録する全4曲です。

Q.9
CCCD表記は、どこで確認する?
A.9

案内するAmazon商品名にCCCDの表記があります。購入前に商品説明と使用機器の対応をご確認ください。

Q.10
1983年の日本レコード大賞を受賞した?
A.10

「ガラスの林檎」は第25回日本レコード大賞の金賞を受賞しています。レコード大賞そのものの受賞ではありません。

Q.11
後年の公演をたどれる公式作品は?
A.11

『SEIKO MATSUDA COUNT DOWN LIVE PARTY 2005-2006』に本曲が収録されています。2005年12月31日の大阪城ホール公演で、Blu-ray版は2009年7月8日発売です。

Q.12
歌詞全体はどこで読める?
A.12

歌ネットの松田聖子『ガラスの林檎』の正規曲別ページで読めます。

この曲が気になった方へ

松本隆さんの詞で、硝子の材質に映る恋の痛みを読み比べます。