フィンガー5「個人授業」歌詞の意味・考察|先生への憧れと、大人に見られたい僕
- リリース日:
- 1973年
- 推定売上枚数:
- 71.4万枚
注意まで、恋に見える。
憧れは、背伸びする。
こんにちは!かなひなです😊
好きな人に自分のことを気にかけてもらえると、その理由まで期待したくなる。フィンガー5の「個人授業」で私が気になるのは、先生から注意を受けることさえ、僕には心が弾む出来事になっているところです。相手の言葉が何を意味するかより、相手が自分に向いてくれることがうれしい。その気持ちが先に立つから、教室での関わりも、僕の中では恋に近づいていくのでしょう。
もう一つ目を向けたいのは、大人に見られたい気持ちです。先生を好きでいるだけでは、自分は生徒のまま。それなら、相手にふさわしく見える自分を思い描いてみる。私は、その背伸びに、憧れる人との距離を少しでも縮めたい願いを感じます。ただ、自分の気持ちが大きくなることと、先生との立場の差が消えることは違います。その隔たりが、この歌の恋を空想の中で膨らませているように見えます。
「個人授業」は1973年のフィンガー5の作品で、作詞は阿久悠さん、作曲は都倉俊一さんです。紹介するCDは『ゴールデン☆ベスト フィンガー5(スペシャル・プライス)』、UPCY-9278。本曲の歌唱を1曲目、オリジナル・カラオケを21曲目に収めた、全23曲のCDです。
『ゴールデン☆ベスト フィンガー5』
「個人授業」の基本情報
| 曲名 | 個人授業 |
|---|---|
| アーティスト | フィンガー5 |
| 発売日 | 1973年 |
| 作詞 | 阿久悠 |
| 作曲 | 都倉俊一 |
| 編曲 | — |
| 収録作品 | 『個人授業』 |
| シングル順 | — |
| 発売元・品番 | 紹介CD:UPCY-9278 |
阿久悠公式の作品一覧 / 歌ネットの楽曲情報 / ベストCDの公式曲目
阿久悠公式の作品一覧は、フィンガー5の「個人授業」を1973年の作品として掲載しています。作曲は都倉俊一です。
紹介CDは2023年6月14日のアンコール・プレス盤として公式に案内されています。CD1枚・全23曲で、歌唱20曲とオリジナル・カラオケ3曲を収録しています。
「個人授業」の歌詞
歌詞の意味・解釈
気にかけられるうれしさと、恋の期待のあいだ
先生からの注意を受け取る僕の気持ちと、大人らしい自分への空想。二つの向きから、憧れの距離を読んでみます。
注意を受けることまで、僕には親しさに感じられる
先生が自分に注意を向ける。その出来事は、僕にとって、ただ正される時間ではありません。好きな相手が自分へ関わってくれること自体に、喜びを感じているように見えます。私が引かれるのは、注意の内容よりも、誰から向けられたものかで、受け止め方が変わるところです。同じように注意されても、その人でなければ、こんな気持ちにはならないのでしょう。
ただ、先生が生徒に関わることと、僕の恋に応えることは同じではありません。僕には親密に感じられるやり取りでも、先生の立場から見れば、生徒への関わりであるかもしれない。私は、この二つの見え方の差が気になります。相手の態度がはっきり変わったから恋が進むのではなく、僕の期待が、いつもの関わりに別の意味を与えているように読めるからです。
そう考えると、題名の「個人授業」には、学ぶ時間をもっと欲しいというだけではない願いも重なって見えます。大勢の生徒の一人としてではなく、自分に向けられる時間が欲しい。その望みが、教室の言葉を借りて表れているのでしょう。私には、この題名が、先生という相手の立場から離れずに、特別な近さを思い描こうとする僕の気持ちに感じられます。
この恋は、相手の言葉を冷静に読み取れる自分の話ではありません。気にかけてもらえるとうれしくなり、そのうれしさの分だけ期待も大きくなる。私は、その順番に、憧れの扱いにくさを感じます。自分が感じた親しさは確かなものでも、それが相手にも同じ意味を持つとは限らない。その差を残して読むと、僕の熱心さが、二人の関係そのものではなく、一人の気持ちとして見えてきます。
大人に見られたい空想は、立場の差も浮かび上がらせる
先生は、僕の憧れの相手であると同時に、自分とは違う大人の側にいる人でもあります。僕が気にしているのは、教える役割だけではなく、その人自身の魅力です。けれど、相手へ引かれる気持ちがあっても、自分は教わる側にいる。その違いがあるから、恋をする自分を、普段とは違う姿で想像したくなるのではないでしょうか。
大人らしく見せたい気持ちには、子ども扱いのままでいたくない願いが感じられます。先生に好きだと思われたいだけではなく、相手と向き合える自分になりたい。そのために、今より少し先の自分を思い描くのでしょう。私は、この背伸びを、自信のある人の余裕とは違うものに感じます。大人らしい姿を考える必要があること自体に、今の自分との距離が見えるからです。
ここでは、空想の中の自分なら、現実よりも大胆でいられます。相手へ近づくことを思い描く間は、どう受け止められるかという難しさを後ろへ置けるからです。でも、その願いを語れることが、先生との関係が変わったことを意味するわけではありません。私は、実際に近づけた結果よりも、近づきたい僕が自分の姿を作り替えているところへ目を向けたくなります。
「個人授業」の憧れは、先生を好きでいる気持ちと、自分を今より大人に感じたい気持ちが重なっています。相手に特別に見られたいから、自分も特別な姿でいたくなる。その望みは、先生と生徒の違いを簡単には消しません。むしろ、消せない差があるからこそ、空想は大きくなるのでしょう。私は、恋の相手だけでなく、恋をしている自分にも夢中になっているような僕の姿が気になります。
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本曲の歌唱と、フィンガー5の作品・歌の言葉へ
本曲から代表曲へ広げるCDと、歌詞や作者の作品をたどる入口をまとめました。
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「個人授業」の歌唱とカラオケから、代表曲へ
本曲を入口にフィンガー5の歌をたどるなら、ゴールデン☆ベストが選択肢になります。
歌唱20曲と、オリジナル・カラオケ3曲のCD
『ゴールデン☆ベスト フィンガー5(スペシャル・プライス)』は、UPCY-9278のCD1枚の作品です。公式ページは、2023年6月14日のアンコール・プレス盤として案内しています。「個人授業」の歌唱を1曲目に収め、「恋のダイヤル6700」「学園天国」「恋のアメリカン・フットボール」などへ続く全23曲の構成です。
公式曲目では、21曲目から23曲目に「個人授業」「恋のダイヤル6700」「学園天国」のオリジナル・カラオケが並びます。歌唱20曲にカラオケ3曲を加えた内容なので、本人の歌を聴くときと、自分でも歌ってみたいときの入口を、一つのCDで選べます。
阿久悠の年譜から、フィンガー5の歌へ広げる
本曲を好きになったあとには、同じ作詞家が書いたフィンガー5の作品も入口になります。
1973年の本曲から、翌年の学園の歌へ
阿久悠公式の年譜は、1973年の主な作品に「個人授業」と「恋のダイヤル6700」を、1974年には「学園天国」「恋のアメリカン・フットボール」を掲載しています。本曲から興味を広げたいとき、同じ作詞家とフィンガー5が組んだ歌を、年を追ってたどれます。
私は、そこから「個人授業」へ戻ると、恋の相手が先生であることの違いに目が向きます。同じ学園の恋を思わせる題名でも、本曲の僕が求めているのは、自分と同じ立場の誰かとの近さではありません。自分とは違う立場の人に特別に見られたい。その憧れの向きが、本曲をほかの歌と並べて読むときの関心になります。
この曲のまとめ
「個人授業」の僕には、好きな人が自分に向いてくれるだけで、その関わりを特別に感じてしまうところがあります。でも、自分にとって親密な時間が、相手にも恋の時間であるとは限りません。私は、そこに残る差が気になります。先生の態度だけでなく、僕の期待が日常のやり取りを変えて見せているからです。
もう一度曲へ戻るなら、先生への憧れと、大人らしい自分への空想を並べてみてください。相手に近づきたいと思うほど、今の自分では足りないように感じ、別の姿を思い描く。私は、その背伸びに、恋の相手と同じくらい、恋をしている自分の姿にも心を動かされる僕の気持ちを感じます。
「個人授業」に関するよくあるご質問
- Q.1フィンガー5「個人授業」は何年の曲?
- A.1
1973年の作品です。阿久悠公式の作品一覧は、本人の本曲を1973年8月25日として掲載しています。
- Q.2作詞・作曲は誰?
- A.2
作詞は阿久悠さん、作曲は都倉俊一さんです。
- Q.3歌詞では、どんな気持ちに注目している?
- A.3
先生から注意を受けることまで、僕には親しさとして感じられるところに注目しています。相手の関わりと、自分の恋の期待は分けて読んでいます。
- Q.4題名の「個人授業」を、どう読んでいる?
- A.4
大勢の生徒の一人としてではなく、自分へ向けられる時間を求める願いとして読んでいます。先生という相手の立場を表す言葉が、特別な近さへの憧れにも重なって感じられます。
- Q.5先生も僕に恋をしている歌として読んでいる?
- A.5
先生の恋愛感情よりも、僕が相手の関わりをどう受け取っているかに注目しています。僕の期待が大きくなっても、先生と生徒の立場の違いは残ると読んでいます。
- Q.6紹介しているCDはどれ?
- A.6
『ゴールデン☆ベスト フィンガー5(スペシャル・プライス)』、UPCY-9278です。公式では2023年6月14日のアンコール・プレス盤として案内され、本曲の歌唱は1曲目に収録されています。
- Q.7CDには「個人授業」が二つ入っている?
- A.7
1曲目が歌唱、21曲目がオリジナル・カラオケです。CD全体は歌唱20曲とオリジナル・カラオケ3曲の、計23曲です。
- Q.8阿久悠が書いた、ほかのフィンガー5の曲もたどれる?
- A.8
公式年譜には、1973年の「恋のダイヤル6700」、1974年の「学園天国」「恋のアメリカン・フットボール」も掲載されています。紹介CDには、この3曲も収録されています。
- Q.9歌詞はどこで読める?
- A.9
歌ネットのフィンガー5「個人授業」ページで読めます。
この曲が気になった方へ
憧れと、特別に見られたい気持ちを読む歌へ。



