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由紀さおり『夜明けのスキャット』歌詞の意味・考察|朝が近づいても、二人の今を手放したくない

リリース日:
1969年
推定売上枚数:
73.1万枚

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朝の気配を、遠くに置く。
二人の今を、手放せない。

こんにちは!かなひなです😊

由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」は、二人でいる今を、外の時間からそっと切り離したくなる歌に感じられます。一緒にいることが大切で、周りのことが遠くなる。私には、そうした親密な時間の感じ方が、歌詞の中に表れているように思えるのです。

気になるのは、題名が夜明けなのに、語り手の心は、まだ夜の中に留まろうとしている点です。私には、夜明けという言葉から、朝が近づく気配が感じられます。だからこそ、二人でいる時間を手放したくない気持ちが、いっそう切実に見えるのかもしれません。

1969年、由紀さおりさんはこの曲で由紀さおり名義のデビューを迎えました。作詞は山上路夫さん、作曲はいずみたくさんです。題名は夜明けなのに、なぜ二人の時間は夜に留まろうとするのだろう。外の時間と、二人が感じる時間の違いから読んでみます。

由紀さおり『プレミアム ベスト』

二人の夜から、歌い手の歩みへ

初期の作品と、後年のカバーをたどる2枚組

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由紀さおりプレミアムベスト2017CD2枚商品画像

由紀さおり
2017年6月21日発売
UPCY-7304/5/CD2枚
全30曲・本人ベスト

本曲を含む初期の作品と、2010年以降のカバーを中心にまとめた本人ベストです。『1969 Ver.』と表記された本曲の別トラックも掲載されています。1969年のシングルとは別の、2017年発売のCDです。

「夜明けのスキャット」の基本情報

1969年の一曲と、2011年の共演作品・2017年の本人ベストCDを分けています。
曲名 夜明けのスキャット
アーティスト 由紀さおり
発売日 1969年
作詞 山上路夫
作曲 いずみたく
編曲 —
収録作品 『夜明けのスキャット』
シングル順 由紀さおり名義のデビュー曲
発売元・品番 紹介CD:UPCY-7304/5

歩み:レーベル公式プロフィール。詞・曲:歌ネットの曲別情報。CD:ユニバーサル公式の収録内容。

レーベル公式プロフィールは、1969年に本曲で由紀さおりとしてデビューしたと紹介しています。それ以前には童謡歌手としての活動もありました。

作詞は山上路夫さん、作曲はいずみたくさんです。

購入案内は2017年6月21日発売の『由紀さおり プレミアム ベスト』。UPCY-7304/5、CD2枚・全30曲です。本曲と『夜明けのスキャット(1969 Ver.)』が、別のトラックとして掲載されています。

「夜明けのスキャット」の歌詞

歌ネットで歌詞を読む ↗

歌詞の意味・解釈
時計の外に、二人の今を置きたくなる

親密な時間の感じ方と、題名から浮かぶ朝の気配を、自分の読みとして考えます。

外の時間より、二人の今が大きくなる

歌詞の中の二人は、一緒にいる時間を、周りで進む時間とは違うものとして感じているように読めます。私は、その表現を、実際に世界を変えた出来事というより、相手へ強く心が向いているときの感覚として受け取ります。何時になったかより、いま相手がそばにいることの方が大きいのです。

親密な時間には、次に何をするかを考えたくない瞬間もあるのでしょう。私は、この歌が、その瞬間を長く保ちたい気持ちを含んでいるように感じます。永遠に同じ関係が続くと約束するというより、いまの二人を、すぐに過去にしたくない。その思いとして読むと、短い言葉の中にも切実さが見えてきます。

夜明けという題名が、夜を名残惜しくする

私には、夜明けという題名から、やがて朝になることが意識されます。それに対して、歌詞の夜の風景は、移ろいを留めたいものとして描かれているように読めます。朝を描く題名と、夜に心を置く言葉。その違いがあるから、二人の時間をまだ終えたくない思いを感じるのです。

朝が来ることを、別れの確定した合図と決める必要はないのでしょう。私は、夜がいつまでも同じではいられないからこそ、この時間を大切にしたいのだと読みます。終わりを怖がるだけではなく、いま相手といることに、もう少し留まっていたい。その気持ちが、題名の先にある朝との距離を作っているように思えます。

言葉で説明しきらない余白から読む

この曲の歌詞ページには、意味を持つ言葉だけでなく、スキャットの部分も掲載されています。私は、そこに、二人の事情を細かく説明しない余白を感じます。どこで出会い、どんな約束をしたかという話より、相手と一緒にいる今の感覚へ目を向けやすいのです。

私にとって、その余白は、二人を特定の物語へ閉じ込めずに読む入口にもなります。長い説明がなくても、大切な人といる時間を終えたくない気持ちは考えられる。だから、具体的な結末を付け足すより、語り手がどんな時間を守りたいと感じているかを、静かに読み直したくなります。

この曲を聴く
本人の一曲と、言葉の余白へ

ベストCD、正規の歌詞、公式の収録情報、2011年の共演作品をたどれます。

2017 BEST / CD2

本人の歩みを、2枚のCDで

全30曲の本人ベスト。本曲と『1969 Ver.』と表記された別トラックを掲載しています。

LYRICS

二人の時間を、言葉から読む

歌詞全体は歌ネットの由紀さおりさんの正規曲別ページへ。スキャットと、意味を持つ言葉をたどれます。

OFFICIAL BEST

本人ベストの、収録内容へ

ユニバーサル公式の商品紹介です。2枚のCDに収められた作品を、曲名と版の表記から選べます。

2011 COLLABORATION

ピンク・マルティーニとの共演作品へ

2011年発売のアルバム『1969』の公式紹介。本曲を含む、1969年をテーマにした共演作品です。

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1969年の一曲から、後年の共演へ

曲が生まれた年と、後に向き合った作品の発売年は別です。

2011年の共演作品から、ポートランドの舞台へ

由紀さおりさんとピンク・マルティーニのアルバム『1969』は、2011年10月12日に日本で発売されました。レーベルは、1969年の楽曲をテーマに、ピンク・マルティーニが新たにアレンジした共演作品として紹介しています。本曲も収録されており、曲名が生まれた1969年と、このアルバムの発売年は分かれています。共演アルバムの公式紹介。

レーベル公式は、2012年12月31日のNHK紅白歌合戦で、ポートランドからの生中継により本曲を歌ったことも紹介しています。私は、一曲の題名から、後年に別の音楽家と向き合った作品や舞台へ進めることに魅力を感じます。最初に発表された年だけでは、その後の歩みまでは閉じないのです。レーベル公式の共演記事。

口コミ・評価では、何が注目されている?

一曲を入口に、初期の作品と後年の作品をたどれます。

好きになった一曲から、本人ベストへ

2017年の『プレミアム ベスト』は、初期の由紀さおりさんの作品と、2010年以降のカバー曲を中心にした2枚組です。本曲を入口に、歌い手が長く向き合ってきた作品へ進めます。本人ベストの公式紹介。

由紀さおりさんは2024年の取材で、ピンク・マルティーニとの録音でも、以前のLPで聴き手に届いた音色を再現しようと考えたと語っています。年々の違いを認めながら、基本のニュアンスを保つ努力を続ける。その姿勢を知ると、初期の作品と後年の共演を、同じ歌い手が一曲に向き合い続ける歩みとしてたどりたくなります。由紀さおりさんのインタビュー。

この曲のまとめ

私には、「夜明けのスキャット」は、二人の今を、外で進む時間から守りたくなる歌に感じられます。題名から朝が近づくことを感じるほど、夜の中に留まりたい気持ちが見えてくる。永遠を手に入れた物語というより、いま相手といる時間が、とても大切なのだと思えるのです。

事情を細かく説明しない余白があるから、自分が大切にしたい時間にも思いを向けられる。歌詞を読み直した後は、本人ベストや、ピンク・マルティーニとの共演作品から、この一曲へ戻ってみませんか。

「夜明けのスキャット」に関するよくあるご質問

Q.1
『夜明けのスキャット』が発表された年は?
A.1

1969年です。レーベル公式は、この曲で由紀さおりとしてデビューしたと紹介しています。それ以前にも童謡歌手としての活動がありました。

Q.2
作詞と作曲は誰?
A.2

作詞は山上路夫さん、作曲はいずみたくさんです。

Q.3
夜明けという題名と、歌詞の夜をどう読める?
A.3

私は、題名から朝の接近を感じることで、二人の時間をまだ手放したくない思いが強く見えるのだと読みます。朝が別れを意味すると決めるより、いまの時間を大切にしたい気持ちとして受け取ります。

Q.4
言葉の少なさを、どう読める?
A.4

私には、二人の事情や結末を細かく決めない余白に感じられます。相手といる時間の大切さへ、自分の気持ちを向けられる入口なのだと思います。

Q.5
紹介する本人ベストCDは?
A.5

2017年6月21日発売の『由紀さおり プレミアム ベスト』です。品番UPCY-7304/5、CD2枚・全30曲です。

Q.6
ベストCDに、本曲は一つだけ入っている?
A.6

CD1に『夜明けのスキャット』、CD2に『夜明けのスキャット(1969 Ver.)』と表記された別トラックが掲載されています。選ぶときは、CDと版の表記を分けてたどれます。

Q.7
アルバム『1969』は、1969年発売の作品?
A.7

由紀さおりさんとピンク・マルティーニの共演アルバム『1969』は、日本では2011年10月12日発売です。1969年をテーマにした作品で、タイトルの年と発売年は異なります。

Q.8
歌詞全体はどこで読める?
A.8

歌ネットの由紀さおり『夜明けのスキャット』の正規曲別ページで読めます。そこに表示される2009年11月11日は、1969年の初出とは別の発売情報です。

この曲が気になった方へ

一緒にいる時間を、手放したくない歌へ。