ジェリー・ウォレス「男の世界」歌詞の意味・考察|孤高ではなく、愛で変わる世界
- リリース日:
- 1970年
- 推定売上枚数:
- 73.3万枚
一人の強さだけが、世界じゃない。
愛される喜びも、そこにある。
こんにちは!かなひなです😊
「男の世界」という題名から、一人で道を切り開く人を思い浮かべることがあります。けれど、ジェリー・ウォレスが歌う英語の言葉に目を向けると、私が気になるのは、孤高の強さよりも人と結ばれる喜びです。誰かを愛することが、自分の周りの受け止め方まで変えていく。その親密さが、題名から想像した世界を少し違って見せてくれます。
もう一つ気になるのは、愛する気持ちだけでなく、相手からも愛されることが大切にされている点です。自分一人の意志で幸福を完成させる歌ではないのでしょう。誰かとの関係があるから、自分の世界が豊かに感じられる。私は、その相互性から読むと、この歌が、強い男の理想像という説明だけには収まらなくなると感じます。
「男の世界」は、1970年のジェリー・ウォレスの作品です。英語の曲名は「Mandom - Lovers Of The World」。JOYSOUNDの本人曲ページには、詞・曲ともMat,Howard Cainと掲載されています。紹介するCDは2015年の『ナンバーワン70s ORICON ヒッツ』。複数歌手の全34曲を収めた2枚組で、本曲はDisc2の16曲目です。
『ナンバーワン70s ORICON ヒッツ』
「男の世界」の基本情報
| 曲名 | 男の世界 |
|---|---|
| アーティスト | ジェリー・ウォレス |
| 発売日 | 1970年 |
| 作詞 | Mat,Howard Cain |
| 作曲 | Mat,Howard Cain |
| 編曲 | — |
| 収録作品 | 『男の世界(Mandom - Lovers Of The World)』 |
| シングル順 | — |
| 発売元・品番 | 紹介CD:SICP-4555~4556 |
コロムビアの本曲紹介 / JOYSOUNDの本人曲情報 / 紹介CDのソニーミュージック公式ページ
日本コロムビアのコンピレーション紹介には、「マンダム 男の世界/ジェリー・ウォーレス」と1970年の表記があります。JOYSOUNDでは、本人の英語曲名と詞・曲の作者情報を確認できます。
紹介する『ナンバーワン70s ORICON ヒッツ』は、2015年9月23日発売のSICP-4555~4556です。CD2枚・全34曲のオムニバスで、「マンダム~男の世界/ジェリー・ウォレス」はDisc2の16曲目に収録されています。
「男の世界」の歌詞
歌詞の意味・解釈
題名の強さの奥に、誰かと結ばれる喜びがある
一人の強さではなく、人との関係から豊かになる世界として、この歌を読んでみます。
「男の世界」は、孤独な強さだけではできていない
邦題だけを見ると、他人に頼らない生き方を想像することがあります。けれど、英語詞の中で大切にされているのは、誰かを愛する喜びです。私は、この違いが面白いと感じます。自分一人で勝ち取る何かより、人とのつながりによって暮らしが豊かに感じられることへ、歌の関心が向いているように読めるからです。
誰かが近くにいることで、同じ日々でも違って感じられることがあります。この歌の幸福も、私は、現実の問題が一つ残らず解決したという報告としては受け取りません。親密な関係が、自分の受け止め方を変えていく。その変化を大きく描くことで、愛することへの期待が、個人的な気持ちの中だけには収まらないものになっているのでしょう。
だから、ここでの世界を、男性だけで閉じた場所として読む必要はないように感じます。語りの中心には、人との関係があります。自分の強さを証明するために相手を遠ざけるのではなく、相手の存在によって喜びが増える。そのように読むと、邦題の力強さのそばに、誰かを必要とする親密さも見えてくるのです。
私は、この歌から、男性とはこう生きるべきだという一つの答えを取り出したいわけではありません。むしろ、題名から想像した孤高の印象に、人と結ばれる喜びが重なるところに引かれます。一人で立つ姿だけでは語れない豊かさがある。その広がりを感じられることが、私には、この曲名を読み直す楽しさになっています。
愛する自分だけでなく、愛してくれる相手がいること
愛することがすばらしいと言うだけなら、自分の気持ちだけでも語れます。けれど、この歌の幸福像には、相手からも愛されることが含まれています。私は、そこに大事な違いを感じます。思いの強さだけで関係を完成させるのではなく、相手との間に気持ちが通うことが、喜びの中心に置かれているように読めるからです。
相手を愛していることと、相手も自分を愛していることは、同じではありません。この歌では、その違いを置き去りにせず、互いの気持ちがある関係へ期待が向けられています。私には、その幸福が、一人の勝利としては見えません。自分だけでは決められない相手との関係があるからこそ、愛されることに特別な喜びがあるのでしょう。
また、私には、歌の中の幸福な世界は、特定の二人に起きた出来事の記録というより、親密な関係への大きな期待として感じられます。誰かと気持ちが通うなら、暮らしはどんなふうに感じられるだろう。その問いを重ねると、明るさは、すでに何もかも手に入れた人の余裕だけではなく、人とのつながりを望む気持ちにも近づいてきます。
こう読むと、歌の前向きさを、愛さえあれば誰もが必ず幸福になるという保証にはしたくありません。私が引かれるのは、幸せを自分一人の力で完結させていないところです。愛する自分と、愛してくれる相手。その両方を大切にする幸福像に目を向けると、「男の世界」という題名にも、親密な関係へ開かれた表情が感じられます。
この曲を聴く
本曲収録のオムニバスと、英語詞・CMの記録へ
ジェリー・ウォレスの本曲から、70年代の洋楽や歌の言葉へ進めます。
OFFICIAL / TRACKS
70年代の洋楽、全34曲へ
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YouTubeで「男の世界」を探す
曲名とアーティスト名で、聴きたい映像や音源を探してみませんか。
「男の世界」を収めた、70年代洋楽のオムニバスへ
紹介するのは、2015年発売の複数歌手2枚組『ナンバーワン70s ORICON ヒッツ』です。
ジェリー・ウォレスの本曲と、全34曲の洋楽に出会う
『ナンバーワン70s ORICON ヒッツ』は、2015年9月23日発売のSICP-4555~4556です。CD2枚・全34曲を収め、「マンダム~男の世界/ジェリー・ウォレス」はDisc2の16曲目に収録されています。ジェリー・ウォレスだけのベスト盤ではなく、複数歌手の曲を集めたオムニバスです。
ソニーミュージック公式の曲目には、「宇宙のファンタジー/アース・ウインド&ファイアー」「スカイ・ハイ/ジグソー」なども並びます。本曲から、同じ70年代の洋楽へ興味を広げたい方に向いた作品です。購入時は、2015年発売のこの2枚組を選ぶ目印にしてください。
CMの出演者と歌い手を分けて、本曲を知る
広告で親しまれた一曲にも、曲の言葉と作品として向き合う入口があります。
ブロンソンが出演し、ウォレスが歌ったCMの曲
BS11「名曲アイランド」の番組紹介では、元東芝レコードの佐藤恒夫さんが、本曲とマンダムCMの関係を振り返っています。CMの画面にはチャールズ・ブロンソンが起用され、音楽にはジェリー・ウォレスの「男の世界」が採用されました。出演していた俳優と、歌っていた歌手を分けて知ることができます。
マンダムの公式社史にも、1970年のマンダムシリーズ発表と、ブロンソンの広告起用が記されています。CMをきっかけに曲へ興味を持った方は、歌の英語の言葉にも目を向けてみてください。広告の印象とは別に、誰かと結ばれる喜びへ注目すると、本曲を知る入口がもう一つ広がります。
この曲のまとめ
「男の世界」は、私には、一人の強さだけをたたえる歌には感じられません。誰かを愛することが、自分の周りを違って見せる。さらに、相手からも愛されることが、幸福の大切な一部になっている。その親密さから読むと、題名の奥にある世界は、孤独な人が一人で完成させる場所ではなくなります。
曲へ戻るときは、愛する自分だけでなく、自分を愛してくれる相手の存在にも目を向けてみてください。自分一人では決められない関係があるから、喜びにも特別な重みが生まれる。私は、そのように人へ開かれた幸福像が、邦題の印象に新しい表情を加えてくれるところに引かれます。
「男の世界」に関するよくあるご質問
- Q.1ジェリー・ウォレス「男の世界」はいつの曲?
- A.1
1970年の作品です。日本コロムビアのコンピレーション紹介にも、「マンダム 男の世界/ジェリー・ウォーレス」と1970年の表記があります。
- Q.2英語の曲名は?
- A.2
「Mandom - Lovers Of The World」です。JOYSOUNDの本人曲ページでは「MANDAM-LOVERS OF THE WORLD」と表記されています。日本のレーベル紹介では「男の世界」「マンダム~男の世界」の題名でも掲載されています。
- Q.3作詞・作曲は誰?
- A.3
JOYSOUNDのJERRY WALLACEの本曲ページには、作詞・作曲ともMat,Howard Cainと掲載されています。
- Q.4歌詞を、孤高の男性像として読んでいる?
- A.4
私は、英語詞にある人と結ばれる喜びに注目しています。誰かとの親密な関係が、自分の世界の受け止め方を変える歌として読むと、邦題にも違う表情を感じます。
- Q.5相互の愛情が気になるのはなぜ?
- A.5
愛する自分の気持ちだけでなく、相手からも愛されることが幸福像に含まれているからです。私は、幸せを一人の意志だけで完成させていない点に引かれます。
- Q.6マンダムCMでは誰が出演し、誰が歌った?
- A.6
出演はチャールズ・ブロンソン、歌唱はジェリー・ウォレスです。元東芝レコードの佐藤恒夫さんが出演したBS11「名曲アイランド」の番組紹介でも、CMと本曲の関係をたどれます。
- Q.7紹介しているCDはジェリー・ウォレスの単独ベスト?
- A.7
いいえ。2015年9月23日発売の『ナンバーワン70s ORICON ヒッツ』、SICP-4555~4556です。複数歌手によるCD2枚・全34曲のオムニバスで、本曲はDisc2の16曲目に収録されています。
- Q.8紹介CDにはほかにどんな曲が入っている?
- A.8
「宇宙のファンタジー/アース・ウインド&ファイアー」「スカイ・ハイ/ジグソー」「二人だけのデート/ベイ・シティ・ローラーズ」などを収録しています。ソニーミュージック公式ページで全34曲の曲目を見られます。
- Q.9ジェリー・ウォレスの英語の歌詞はどこで読める?
- A.9
この曲が気になった方へ
親密な関係によって、世界の見え方が変わる歌へ。



