アリス「ジョニーの子守唄」歌詞の意味・考察|歌に残る昔の自分と、離れた人への喜び
- リリース日:
- 1978年
- 推定売上枚数:
- 70.7万枚
遠い歌が、今に触れる。
会えなくても、うれしさは届く。
こんにちは!かなひなです😊
昔の歌に触れたとき、思い出すのは歌っていた人だけではない。アリスの「ジョニーの子守唄」で私が気になるのは、ジョニーの歌に、語り手自身の過去も残っているところです。今の暮らしを送る自分の中に、その歌と一緒に過ごした時期の感情がある。懐かしいと一言で済ませられるより、もっと近いものとして心に戻ってくる。時間が過ぎても薄れきらない、音楽と自分の記憶の結びつきを感じます。
相手の近況を聞く喜びにも、私は立ち止まります。ジョニーに直接会えたという話ではなく、その人が今も続けていると聞くことが、語り手にとって大切になっている。自分の思い出の中にいた人が、今にもつながっている。それは、昔へ戻ることとは違う喜びなのでしょう。離れた相手を思う時間が、過去の記憶だけでは閉じないところに、この歌のあたたかさを感じます。
「ジョニーの子守唄」は1978年発売の、アリスの13枚目のシングルです。作詞は谷村新司さん、作曲は堀内孝雄さん、編曲は石川鷹彦さん。紹介する『アリス・ザ・ベスト ~遠くで汽笛を聞きながら~』は2016年11月2日発売、UPCY-7182のSHM-CDで、全16曲の5曲目に本曲を収録しています。
『アリス・ザ・ベスト』
「ジョニーの子守唄」の基本情報
| 曲名 | ジョニーの子守唄 |
|---|---|
| アーティスト | アリス |
| 発売日 | 1978年 |
| 作詞 | 谷村新司 |
| 作曲 | 堀内孝雄 |
| 編曲 | 石川鷹彦 |
| 収録作品 | 『ジョニーの子守唄』 |
| シングル順 | 13枚目のシングル |
| 発売元・品番 | 紹介CD:UPCY-7182 |
アリスの公式シングル情報 / 発売元のシングル作品一覧 / ベストCDの公式情報
アリスの公式ディスコグラフィに、本曲と「センチメンタル・ブルース」が掲載されています。本曲は谷村新司さんの作詞、堀内孝雄さんの作曲です。
紹介する『アリス・ザ・ベスト ~遠くで汽笛を聞きながら~』はUPCY-7182、SHM-CD1枚・全16曲。本曲は5曲目。谷村新司さんが監修した2016年のベスト作品です。
「ジョニーの子守唄」の歌詞
歌詞の意味・解釈
歌を通して、過去の自分と遠くの相手が今につながる
歌に残る自分の記憶と、相手の近況を聞く喜び。その二つから、語り手がジョニーへ向ける思いを読んでいきます。
ジョニーの歌には、昔の自分も残っている
語り手にとって、ジョニーの歌は、寂しさを抱えていた自分と結びついています。私は、歌う人の魅力だけでなく、その歌に向き合っていた自分の感情が残っているところに立ち止まります。歌を思い出すことは、一人の歌い手を懐かしむだけでは終わらない。その人を通して知った、自分の時間にも触れることになる。だからジョニーの存在は、語り手にとって遠い記録にはなりにくいのでしょう。
昔の歌が今の自分へ戻ってくるとき、語り手は落ち着いて思い出を整理する人には見えません。過去は、もう終わった出来事としてだけ心にあるわけではない。私は、その近さに、この歌の切なさを感じます。今の暮らしを送っていても、その歌に結びついた感情は、思いがけず自分を揺らす。時間がたったことと、心の中で遠くなったことは、同じではないのでしょう。
語り手は、今では親になっています。それでも昔の記憶が消えるわけではない。私は、この違いが大切だと感じます。生活が変わったからといって、過去の自分と完全に別の人になるわけではありません。今の役割を持つ人の中にも、その役割を持つ前の感情が残っている。昔を忘れていないことは、今の暮らしを否定することとも違う。その両方が語り手の中にあるように読めます。
だから、私は、この歌の懐かしさを、ただ昔へ戻りたい気持ちとしては受け取りません。ジョニーの歌が触れるのは、今の自分の中にも残っている時間です。過去を思い出して揺れることと、現在を捨ててそこへ戻ることは違う。語り手にとって、その歌は、自分が過ごしてきた時間の一部なのだと感じます。今の暮らしと重なりながら残るところに、思い出の深さがあるのでしょう。
会うこととは違う、相手が続けていると聞く喜び
語り手は、ジョニーの今を身近に知っている人としては描かれていません。思い出の中では近い人でも、現在の相手との間には距離がある。私は、その違いに立ち止まります。心の中で大切な人だからといって、その人の今をすべて知っているとは限らない。昔の歌が鮮やかに残っているほど、現在の相手を確かめられない隔たりも感じられます。
それでも、相手が今も続けていると聞くことが、語り手には喜びになっています。その近況は、直接会って確かめたものではなく、人づてに知ったものです。私は、その距離を含んだ喜びが気になります。身近にいなくても、相手が過去だけの人にはなっていないと感じられる。思い出している自分の時間とは別に、その人にも今が続いている。そのことをうれしく思う気持ちが、歌の終わりに残ります。
この喜びは、相手を自分の思い出の中へ留めようとするものとは違うように感じます。語り手が知る昔のジョニーだけで、その人を言い終えない。今も何かへ向かう相手の姿を、人づての知らせから思うことができる。私は、そこに、大切な人が自分の知らない時間を過ごしていることへのあたたかな目線を感じます。直接そばにいることだけが、相手を思う形ではないのでしょう。
だから、私は、この歌の結びを、二人が再会して距離を埋めた話としては受け取りません。語り手に残るのは、離れた相手の近況を聞いた喜びです。相手の今をすべて知れるわけではなくても、まだ続いていると感じられるものがある。その知らせが、昔の記憶を今へつないでくれる。距離が消えなくても、うれしく思えることがある。その違いが、この歌の余韻をあたたかなものにしていると感じます。
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「ジョニーの子守唄」から作品を広げるCDと、歌の言葉や本人の記録への入口をまとめました。
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「ジョニーの子守唄」から、アリスの16曲へ
本曲を入口にアリスの作品をたどるなら、谷村新司さんが監修したベストCDが選択肢になります。
UPCY-7182のSHM-CD1枚に、16曲を収録
『アリス・ザ・ベスト ~遠くで汽笛を聞きながら~』は、2016年11月2日発売のSHM-CDです。「ジョニーの子守唄」は5曲目で、「冬の稲妻」「チャンピオン」「涙の誓い」「帰らざる日々」「秋止符」なども収録しています。本曲からほかの代表曲へ広げたいときにも入口になる、全16曲の作品です。
ユニバーサルの公式紹介は、谷村新司さんの監修と、発表当時のオリジナル・アナログ・テープからのリマスタリングを案内しています。ブックレットには全曲の歌詞とギターコードを掲載。購入欄は、1978年のシングルではなく、この2016年のベストCDです。
アリスの作品の歩みに残る「ジョニーの子守唄」
本曲は、アリスの公式プロフィールでも、作品を広げた時期の一曲として紹介されています。
三人のアリスをたどる、公式プロフィールへ
アリスの公式プロフィールでは、谷村新司さんと堀内孝雄さんがボーカルとギター、矢沢透さんがドラムとパーカッションを担当することを紹介しています。本曲も、「帰らざる日々」「冬の稲妻」「涙の誓い」「チャンピオン」などとともに、ヒット曲の歩みに掲載されています。
その記録から歌の言葉へ戻るとき、私は、ジョニーを思い出す語り手の中にいる、昔の自分にも目を向けたくなります。歌を大切にしていた時間は、今の暮らしの中にも残っている。相手が離れたところで続けていると聞くことも、その記憶を過去だけにはしない。音楽を通して人と自分の時間がつながるところが、もう一度本曲をたどる入口になると感じます。
この曲のまとめ
「ジョニーの子守唄」で語り手が思い出すのは、一人の歌い手だけではありません。私は、ジョニーの歌に向き合っていた昔の自分も、今の自分の中へ戻ってくるところに立ち止まります。親になった暮らしの中にも、その頃の感情は残っている。時間が過ぎたことだけでは切れない、歌と自分の記憶の結びつきが、この曲にあるように感じます。
もう一度曲へ戻るなら、相手が続けていると聞く喜びにも目を向けてみてください。直接会えたわけではなくても、相手が過去だけの人にはなっていないと感じられる。私は、離れたところにいる人にも今があることをうれしく思う目線が、この歌の記憶をあたたかなものにしているのだと感じます。
「ジョニーの子守唄」に関するよくあるご質問
- Q.1「ジョニーの子守唄」は何年の曲?
- A.1
1978年の曲で、アリスの13枚目のシングルです。本人の公式ディスコグラフィと、発売元のシングル作品一覧に掲載されています。
- Q.2作詞・作曲・編曲は誰?
- A.2
作詞は谷村新司さん、作曲は堀内孝雄さん、編曲は石川鷹彦さんです。
- Q.3歌を思い出す語り手を、どう読んでいる?
- A.3
ジョニーだけでなく、その歌に向き合っていた昔の自分も思い出す人として読んでいます。今の暮らしの中にも、その頃の感情が残っていると感じます。
- Q.4親になった現在を、どう考えている?
- A.4
生活や役割が変わっても、過去の感情まで消えるわけではない点に注目しています。昔を忘れていないことと、今の暮らしを否定することは同じではありません。
- Q.5最後の喜びを、どう読む?
- A.5
離れた相手が続けていると、人づてに聞く喜びとして読んでいます。再会して距離を埋めた話ではなく、相手が過去だけの人にはなっていないと感じられる点が大切です。
- Q.6紹介しているCDはどれ?
- A.6
2016年11月2日発売の『アリス・ザ・ベスト ~遠くで汽笛を聞きながら~』、UPCY-7182です。SHM-CD1枚・全16曲で、本曲は5曲目に収録されています。
- Q.7このベストCDには、どんな特徴がある?
- A.7
谷村新司さんが監修し、発表当時のオリジナル・アナログ・テープからリマスタリングした作品です。ブックレットには全曲の歌詞とギターコードを掲載しています。
- Q.8ほかにどんな曲が入っている?
- A.8
「冬の稲妻」「チャンピオン」「今はもうだれも」「涙の誓い」「遠くで汽笛を聞きながら」「帰らざる日々」「秋止符」など、全16曲を収録しています。
- Q.9歌詞はどこで読める?
- A.9
歌ネットのアリス「ジョニーの子守唄」ページで読めます。
この曲が気になった方へ
歌に残る自分の時間と、離れた人への思いを読む作品へ。

