B.B.クィーンズ「おどるポンポコリン」の歌詞の意味を考察|日常が不思議な遊び場になる理由
- リリース日:
- 1990/4/4
- 推定売上枚数:
- 164.4万枚
ありふれた街に、ひらく小さな扉。
笑いの向こうで、はずむ午後。
こんにちは!かなひなです😊
「おどるポンポコリン」を思い出すと、歌の意味を説明するより先に、口ずさみたくなる方もいるのではないでしょうか。B.B.クィーンズが歌い、『ちびまる子ちゃん』の初代エンディングとして届いた、1990年のデビュー曲です。
詞を書いたのは、原作者のさくらももこさん。見慣れた物や場所が出てくるのに、そこで起きることは妙におかしい。知っている話から、意味を説明しにくい音の遊びへ移り、また身近な気持ちへ戻ってきます。一本の筋で理解しようとすると、かえって面白さを取り逃がしそうです。
その不思議な世界を歌うのは、坪倉唯子さんと近藤房之助さんたちです。日常の枠を軽く外す言葉の楽しさと、坪倉さんが語った制作時の工夫から、子どもの歌という一言では収まらない原曲の魅力を読んでみます。
「おどるポンポコリン」原曲CD
「おどるポンポコリン」の基本情報
| 曲名 | おどるポンポコリン |
|---|---|
| アーティスト | B.B.クィーンズ |
| 発売日 | 1990年4月4日 |
| 作詞 | さくらももこ |
| 作曲 | 織田哲郎 |
| 編曲 | 織田哲郎 |
| 収録作品 | 『おどるポンポコリン』 |
| シングル順 | デビューシングル |
| 発売元・品番 | 原曲シングル:BVDR-1 |
| タイアップ | フジテレビ系アニメ『ちびまる子ちゃん』初代エンディングテーマ |
グループとデビュー:B.B.クィーンズ公式プロフィール。詞曲編曲・受賞:日本作曲家協会の記録。原盤品番:商品カタログ。原詞・発売日:歌ネット。
購入案内は1990年4月4日発売の原曲シングル、BVDR-1です。2011年の誕生25th Versionとは別の商品です。
埋め込みは公式チャンネルの初代エンディング映像です。シングル全曲のMVや、2011年の新録映像とは分けています。
「おどるポンポコリン」は何の主題歌?
『ちびまる子ちゃん』初代エンディング
今では番組の顔として浮かぶ歌も、最初は物語を見た後のエンディングとして届きました。
物語の終わりから、まる子の日常が広がる
B.B.クィーンズの公式プロフィールと、坪倉唯子さんの所属先の紹介は、本曲を『ちびまる子ちゃん』のエンディングテーマと記しています。作者のさくらももこさんが、主題歌の言葉も担当した曲です。グループの公式紹介/坪倉唯子さんのプロフィール
歌の中で、まる子の物語がそのまま説明されるわけではありません。それでも、暮らしの中の小さなことを面白がる視線は、番組の世界と隣り合っています。物語の後にこの歌が流れることで、画面の外のありふれた街まで、少し不思議に見えてくるようです。
「おどるポンポコリン」の歌詞
歌詞の意味・解釈
筋の通らなさを、声に出して楽しむ
題名や繰り返しの印象だけでなく、何が並び、どこへ戻ってくる歌なのかに目を向けます。作者の狙いを決めつけず、原詞から感じる楽しさを考えてみます。
見慣れた日常に、奇妙な出来事が入り込む
この歌に出てくるのは、遠い国の大冒険ばかりではありません。家の中で使う物や、街を歩く時に見かける場所など、身近な世界が土台にあります。ところが、そこへ思いがけない存在が現れる。知っている景色なのに、いつもの決まり方では進まないのです。
その落差が面白さを作っているのでしょう。最初から何でもありの世界なら、驚きは小さいかもしれません。暮らしの道具や街角をよく知っているからこそ、そこに奇妙なことが起きると、見慣れたものまで違って見えます。日常を捨てるのでなく、日常の見方をずらす歌として読めます。
私は、この身近さが『ちびまる子ちゃん』と結びつく理由の一つだと感じます。特別な力を持つ主人公の物語を説明するより、普段の生活が急におかしな遊び場になる。まる子たちの暮らしを見た後にも、その楽しさを持ち帰れるのではないでしょうか。
知っていることと、意味のない音が隣り合う
歌には、有名な人物についての知識や、身近な場所についての説明もあります。難しい新知識を教えるのではなく、どこかで知った話が、遊びの中へ紛れ込んでいる。正しい説明が出てきたと思うと、言葉の意味を追うより、音を楽しむ反復へ進みます。
ここでは、知識を覚えて正解することだけが目的ではないようです。説明できる言葉も、説明しにくい音も、一緒に声へ乗せられる。全部を意味のある文章に直さなくても、歌としてつながっています。その自由さが、理屈を考える前に口ずさみたくなる入口を作るのでしょう。
ナンセンスというと、何も入っていない歌のように聞こえるかもしれません。けれど、この曲には、物事を知っている楽しさと、意味から少し離れる楽しさが並んでいます。分かる部分があるから、分からない音へも飛び込める。その行き来が、この歌の遊び方なのだと思います。
大きな教訓より、身近な気持ちへ戻ってくる
不思議な出来事や音の反復の中に、食欲や、食べ物の好き嫌いといった身近な気持ちも出てきます。世界の大きな問題を解決した結論ではありません。いろいろなものを面白がっていても、自分の身体や好みはちゃんとそこにある。そんな子どもの尺度が残っています。
だから、曲全体を一つの立派な教訓にまとめなくてもよいのかもしれません。驚いたり、知っていることを口にしたり、食べたくなったりする。その小さな気持ちが同じ歌の中にいて、どれか一つだけが正しいと選別されていません。日常のばらばらな面白さを、ばらばらなまま楽しめます。
ここにあるのは、いつまでも子どもでいようという命令より、子どもの見方を歌の中で味わえる時間だと感じます。大人になってから聴いても、すべてを意味や成果へ結びつけずに笑える。身近な世界に戻る着地があるから、奇妙さも遠いものにならずに残るのでしょう。
この曲を聴く
原曲と、番組・新録・舞台の違いから選ぶ
1990年の原曲、アニメのエンディング、2011年の新録、後年のライブ。それぞれの違いを残して選べます。
新録版と比べる
ちびまる子ちゃん誕生25th Version
2011年に番組用に新録された版です。B ZONEの公式動画へ進めます。1990年の録音をそのまま再発売した版とは異なります。
後年の舞台へ
BEING LEGEND Live Tour 2012
2012年の大宮公演を収めたDVDに本曲が掲載されています。DVD発売は2013年。原盤の録音と、舞台で歌う記録を分けて楽しめます。
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公式動画で「おどるポンポコリン」に出会う
公式の初代エンディング映像から、番組と歌の出会いへ。見慣れた街が少し不思議になる詞を、アニメと一緒に届いた形から受け取れます。
【公式】ちびまる子ちゃんねるの公開映像です。アニメのエンディングで、フルシングルMVや2011年の誕生25th Versionではありません。
ライブでの「おどるポンポコリン」
原曲を知ってから後年のライブへ進むと、アニメの歌を歌う人たちにも目が向きます。
アニメの向こうにいた歌い手が、舞台へ
放送ライブラリーには、1990年12月23日放送のCBC番組『すばらしき仲間2』が登録されています。公開概要は、近藤房之助さんと坪倉唯子さんをボーカルとし、8人のメンバーや原宿での初ライブを扱った番組だと紹介しています。歌が広がった年から、歌い手自身にも目が向けられていたのです。放送番組の公開記録
公式プロフィールによると、グループは1992年の活動休止を経て、2011年に再始動しています。さらに、2012年のBEING LEGENDツアーの大宮公演を収めたDVDにも本曲が掲載されました。DVDは2013年4月10日発売です。後年のライブDVDの公式告知
テレビで聴いた歌と、それを舞台で歌う人たち。両方の入口があることで、本曲はアニメの記憶だけに閉じません。日常を遊び場にする言葉を、実際の歌い手が人前へ持ち出す曲としても受け取れます。
口コミ・評価では、何が注目されている?
楽しい歌を形にする側にも、具体的な工夫がありました。坪倉唯子さんの公開インタビューと、公式の活動紹介からたどります。
録音の回転を変えたという、本人の回想
2019年9月22日のTOKYO FM番組をもとにした公開記事で、坪倉唯子さんは、録音で回転を変える工夫を使っていたと語っています。また、アニメの曲を作ることが先に決まり、その後にメンバーが集まったと振り返りました。TOKYO FM+配信の本人インタビュー
曲の楽しさは、詞が面白いからだけで出来上がったわけではありません。歌い手を集め、録音にも工夫を加えて、その世界を形にする。意味の不思議さに注目した後は、歌声が作品になるまでの作業にも関心が向きます。
おかっぱ姿には、まる子が歌手になる設定があった
同じインタビューで、坪倉唯子さんは、おかっぱのかつらを、まる子が歌手になったという設定で依頼したと話しています。目立つための衣装というだけでなく、作品の人物へ自分から近づく発想があったのです。
公式プロフィールも、B.B.クィーンズを、音楽家が本気で音楽を遊ぶグループとして紹介しています。大人が子ども向けに分かりやすく説明するだけでなく、その世界の遊びへ参加する。歌と衣装の両方に、その面白さを感じます。公式プロフィール
この曲のまとめ
「おどるポンポコリン」は、見慣れたものを出しながら、その場で起きることの決まりを軽く外していきます。知識と意味のない音、奇妙な出来事と身近な欲求が、同じ歌の中にあります。きれいに整理しないからこそ、日常が遊び場へ変わるのでしょう。
意味を一つに決めなくても、楽しさは空っぽではない。
原作者さくらももこさんの言葉を、坪倉唯子さんや近藤房之助さんたちが歌う。録音や衣装の工夫を知ると、その不思議な世界には、大人の音楽家も参加していると分かります。
もう一度聴くなら、口ずさんでいる部分だけでなく、その手前にいる物や場所にも目を向けてみてください。よく知っているはずの街に、小さな不思議が混ざってくる。アニメの記憶に戻りながら、今の日常もちょっと違って見える一曲だと思います🎈
「おどるポンポコリン」に関するよくあるご質問
- Q.1「おどるポンポコリン」の発売日は?
- A.1
B.B.クィーンズの原曲シングルは1990年4月4日発売です。品番はBVDR-1。購入案内はこの原曲の商品へつなげています。
- Q.2作詞・作曲・編曲は誰?
- A.2
『ちびまる子ちゃん』の原作者さくらももこさんが作詞、織田哲郎さんが作曲と編曲を担当しています。
- Q.3歌詞の意味を短くいうと?
- A.3
見慣れた日常に奇妙なことが混ざり、意味のある説明と音の遊びを一緒に楽しむ歌として読んでいます。作者の意図を一つに決めるのでなく、原詞にある身近さと自由さに目を向けた解釈です。
- Q.4歌詞は、まる子の物語を説明している?
- A.4
番組の筋を順に説明する詞ではありません。原作者が書いた言葉には、暮らしの中のものを面白がる視線があります。日常が少し不思議になる歌として、アニメと隣り合う魅力を感じます。
- Q.5なぜ意味のない音が繰り返される?
- A.5
この記事では、言葉を説明することから、声に出すこと自体を楽しむ時間への移り変わりとして考えています。意味が分かる部分もあるため、音の遊びとの行き来ができます。制作意図の断定ではありません。
- Q.6最初からオープニングだった?
- A.6
1990年の原曲は、番組の初代エンディングテーマとして届いた曲です。2011年の誕生25th Versionは、公式告知でオープニング用の新録と説明されています。
- Q.7主に歌っているのは誰?
- A.7
近藤房之助さんと坪倉唯子さんです。1990年の番組を保存する放送ライブラリーの公開概要でも、二人をボーカルとして紹介しています。
- Q.8坪倉さんのおかっぱ姿には理由がある?
- A.8
本人の2019年の公開インタビューでは、まる子が歌手になったという設定で、かつらを依頼したと語っています。アニメの人物に近づく発想から生まれた姿です。
- Q.9日本レコード大賞を受賞した?
- A.9
1990年、第32回日本レコード大賞のポップス・ロック部門で受賞しています。その年は歌謡曲・演歌部門と分かれており、主催する日本作曲家協会の記録で確認できます。
- Q.102011年の誕生25th Versionは同じ録音?
- A.10
公式告知によると、番組用の新録バージョンです。そのシングルには1990年オリジナルも収録されていますが、25th Version自体と原曲は分けて聴くことができます。
- Q.11埋め込み映像は原曲のフルMV?
- A.11
公式ちびまる子ちゃんねるが公開した初代エンディング映像です。アニメで歌に出会う入口として案内しており、フルシングルMVやライブ映像とは分けています。
この曲が気になった方へ
身近な食べ物から、物語が生まれる歌へ。


