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さとう宗幸「青葉城恋唄」歌詞の意味・考察|街に夏が戻るほど、恋の不在が深まる

リリース日:
1978年
推定売上枚数:
84.9万枚

さとう宗幸青葉城恋唄KICX5338商品画像

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街には、また夏が。
胸には、あの頃の隔たり。

こんにちは!かなひなです😊

以前よく歩いた街へ戻ると、変わらない景色のほうが、かえって寂しく感じられることがあります。さとう宗幸の「青葉城恋唄」で私が惹かれるのは、街の美しさと恋の寂しさが、どちらかを打ち消さずにあるところです。季節が戻ってきても、共にいた人との時間まで戻るわけではない。その違いが、見慣れた街を切なく見せています。

この歌に出てくる仙台は、ただ美しい場所として眺められているのではないのでしょう。語り手には、街を見れば浮かぶ誰かの記憶があります。私には、景色を通して恋を思い出すというより、恋の記憶によって景色そのものの意味が変わっているように感じます。同じ場所でも、一人で見つめる今は、かつてとは違うのです。

本曲は、出版社掲載の本人プロフィールで1978年のデビュー曲と紹介されています。作詞は星間船一、作曲はさとう宗幸、歌ネットの編曲表記は石川鷹彦です。ここでは、季節の循環と不在、美しい街と私的な記憶を読みます。紹介するCDは、2021年発売の本人アルバム『青葉城恋唄』です。

『青葉城恋唄』

さとう宗幸の11曲を収録

本曲から広がる、本人アルバム

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さとう宗幸青葉城恋唄KICX5338商品画像

さとう宗幸
2021年8月4日発売/CD1枚
KICX-5338/全11曲

本曲を1曲目に収録。「北の旅」「遠くへ行きたい」「坊がつる讃歌」なども入った本人CDです。

「青葉城恋唄」の基本情報

仙台の街と恋の記憶を重ねる、さとう宗幸のデビュー曲
曲名 青葉城恋唄
アーティスト さとう宗幸
発売日 1978年
作詞 星間船一
作曲 さとう宗幸
編曲 石川鷹彦(歌ネット曲情報)
収録作品 『青葉城恋唄』
シングル順 —
発売元・品番 紹介CD:KICX-5338

リットーミュージックの本人インタビュー / 歌ネットの曲情報

リットーミュージックの本人インタビュー末尾プロフィールでは、「青葉城恋唄」が1978年のデビュー曲と紹介されています。歌ネットの曲情報では、作詞が星間船一、作曲がさとう宗幸、編曲が石川鷹彦です。

紹介するCD『青葉城恋唄』は、2021年8月4日発売、KICX-5338の本人アルバムです。CD1枚に11曲を収録し、本曲は1曲目に入っています。

「青葉城恋唄」の歌詞

歌ネットで歌詞を読む ↗

歌詞の意味・解釈
めぐる季節と、一人で見つめる街

街に戻る季節と恋の記憶の違い、美しさと寂しさが共にあることを考えます。

季節が戻っても、共有した時間は同じにならない

この歌では、街の季節と、語り手の心の時間が重なりながらずれています。自然の移り変わりは、一人の恋だけを待ってはくれません。私には、その大きな流れに寂しさを溶かしてしまうのではなく、流れの中に残る一人の思いを見つめる歌に読めます。街の時間が続くほど、個人の隔たりが見えてくるのです。

季節が似た景色を連れてくることは、過去との近さを感じさせます。けれど、その近さは、当時の関係が今も続いているということではありません。私は、思い出を呼び起こす力と、過去を現実に戻す力の違いに、この歌の切なさを感じます。鮮明に思い出せるからこそ、現在との違いも小さくはならないのでしょう。

語り手にとって、記憶の中の相手は、街の夏と結びついた存在です。ただし、ここで大切なのは、相手がなぜいないかを決めることより、不在のまま季節を迎えている心だと私は感じます。過去を忘れたわけでも、今の景色が見えなくなったわけでもない。両方を感じていることが、語り手の寂しさを深くしています。

だから私は、季節が一巡すれば恋も元に戻るという約束として、この歌を受け取っていません。街に訪れる夏と、共に過ごした時間は別のものです。その違いを見つめながらも、語り手は街を感じ続けています。忘れることで終わらせず、記憶と現在の隔たりを抱えているところに、この歌の余韻があるのでしょう。

街の美しさが、寂しさを消さずに照らす

仙台の景観は、この歌では観光の案内だけにとどまりません。語り手の恋の記憶が重なることで、公の場所に私的な意味が生まれています。誰にでも見える街でありながら、その人にしか感じられない親しさがある。私は、その二重の見え方に、題名の恋唄という言葉がよく似合うと感じます。

美しいものを見れば、気持ちも明るくなるとは限りません。かつて誰かと共有した場所なら、その美しさが寂しさの理由になることもあるのでしょう。この歌の街は、語り手を慰めるためだけにあるのではありません。私には、心に残る恋を、今の目に見えるものへ結びつける場所として感じられます。

そのため、景色の美しさと悲しみを、正反対のものとして分けきれません。美しい街だからこそ、そこに重なる親密な時間も大切に感じられる。一方で、その大切さが、今の不在をいっそう意識させるのでしょう。私は、好きだった場所を嫌いにはなれないまま、寂しさも抱える心として、この歌を読んでいます。

題名は街の名を掲げていますが、私には、街そのものを恋人に置き換えた歌とは違って感じられます。そこには、思いを向ける人の記憶があります。場所への親しみと人への思いが重なるから、街を見つめることが、恋を見つめることにもなる。その重なりが、風景を説明するだけでは届かない切なさを生んでいるのでしょう。

この曲を聴く
本人CDの11曲と、街に重なる言葉へ

公式曲目と歌詞、本人インタビューから本曲をたどれます。

CD / ALBUM

本曲収録のさとう宗幸CDへ

2021年の本人アルバム『青葉城恋唄』。CD1枚・全11曲で、本曲は1曲目です。

CD / TRACK LIST

11曲の収録内容を見る

「北の旅」「遠くへ行きたい」「坊がつる讃歌」など、本人盤に収められた曲を見渡せます。

LYRICS / WORDS

「青葉城恋唄」の歌詞を読む

街の季節と恋の記憶が重なる本曲を、歌ネットの本人ページで読めます。

INTERVIEW / ARTIST

本人が振り返る「青葉城恋唄」へ

リットーミュージックが掲載する、書籍『A面に恋をして』からの本人インタビューです。

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YouTubeで「青葉城恋唄」を探す

曲名とアーティスト名で、聴きたい映像や音源を探してみませんか。

「青葉城恋唄」から、本人アルバムの11曲へ

紹介するのは、2021年発売のCDアルバムです。

本曲を1曲目に収めた『青葉城恋唄』

『青葉城恋唄』は、2021年8月4日発売、KICX-5338のさとう宗幸のCDアルバムです。本曲を1曲目に収録し、CD1枚に11曲が入っています。1978年のデビュー曲を入口に、本人の別の作品にも触れたい方へ紹介するCDです。

「北の旅」「ねむるオンネトー」「遠くへ行きたい」「坊がつる讃歌」なども収録されています。キングレコード公式の作品ページで、11曲の内容を見渡せます。

本人の振り返りから、曲の言葉へ戻る

2018年に出版社が掲載した本人インタビューを読めます。

書籍『A面に恋をして』の本人インタビュー

リットーミュージックは、2018年4月19日付の記事で、さとう宗幸が本曲を振り返るインタビューを掲載しています。書籍『A面に恋をして 名曲誕生ストーリー』からの抜粋で、本人が制作時の言葉選びについて語っています。歌詞を読むこととは別に、作り手の振り返りから曲へ近づける記事です。

出版社掲載のインタビューを読んだあと、私は、街の季節と人の時間がどう重なるかを改めて考えたくなります。言葉を選ぶ本人の関心に触れながら、自分が歌のどこに切なさを感じるのかを見つめ直せるのでしょう。

この曲のまとめ

「青葉城恋唄」では、街に戻る夏と、共にいた人との時間が同じようには重なりません。私には、街が変わらず美しいことが、恋の寂しさを消すのではなく、その大切さまで照らしているように感じます。思い出せる親しさと、今の不在。その二つを抱えたまま街を見つめる心が、この歌を恋唄にしているのでしょう。

曲へ戻るときは、季節がめぐることと、記憶が鮮明になることを分けて考えてみてください。私には、夏の到来を喜ぶだけでも、街を悲しみだけで塗りつぶすのでもない歌に読めます。好きな場所を好きなまま、そこにいない人を思う。その簡単にはほどけない気持ちに、この歌の切なさを感じます。

「青葉城恋唄」に関するよくあるご質問

Q.1
「青葉城恋唄」は何年の曲?
A.1

リットーミュージック掲載の本人プロフィールでは、1978年のデビュー曲と紹介されています。

Q.2
作詞・作曲・編曲は誰?
A.2

歌ネットの曲情報では、作詞が星間船一、作曲がさとう宗幸、編曲が石川鷹彦です。

Q.3
季節の循環をどう読む?
A.3

私は、街に季節が戻ることと、共にいた人との時間が戻ることの違いに注目します。思い出せる近さが、現在との隔たりも感じさせると読んでいます。

Q.4
街の美しさは、語り手の寂しさを消す?
A.4

私には、美しさと寂しさが共にある歌に読めます。好きな場所だからこそ、そこに重なる恋の記憶も、大切に感じられるのでしょう。

Q.5
歌の相手が不在なのは、なぜ?
A.5

この考察では、その原因より、不在のまま季節を迎える語り手の心に注目しています。相手の生死や別れの理由を一つに決めては読んでいません。

Q.6
Amazonで紹介しているCDはどれ?
A.6

2021年8月4日発売、KICX-5338の本人アルバム『青葉城恋唄』です。CD1枚・全11曲で、本曲は1曲目に収録されています。

Q.7
紹介CDには、ほかにどんな曲が入っている?
A.7

「北の旅」「ねむるオンネトー」「遠くへ行きたい」「坊がつる讃歌」などが収録されています。公式作品ページで11曲の内容を読めます。

Q.8
本人のインタビューはどこで読める?
A.8

リットーミュージックの2018年4月19日付記事で読めます。書籍『A面に恋をして 名曲誕生ストーリー』からの抜粋として、本曲を振り返る本人の言葉が掲載されています。

Q.9
「青葉城恋唄」の歌詞はどこで読める?

この曲が気になった方へ

街と恋の記憶が重なる歌へ。