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AKB48「ラブラドール・レトリバー」の歌詞の意味・考察|犬が見守る、去年の続きの恋
- 発売日:
- 2014/5/21
足跡は、二人の先へ。
胸の奥だけ、去年のまま。
こんにちは!かなひなです😊
ずっと一緒に遊んできた相手でも、好きだと伝える一歩は簡単ではありません。何気ないやりとりに胸が騒ぐほど、いつもの関係を変えるのが難しくなる。「ラブラドール・レトリバー」には、その親しさとためらいが、海辺の明るい風景の中にあります。
AKB48の36枚目のシングル「ラブラドール・レトリバー」は、2014年5月21日発売。作詞は秋元康さん、作曲は丸谷マナブさん、編曲は佐々木裕さんです。二人の恋は、この夏に突然始まったわけではなく、以前から続く時間の中に置かれています。
私は、題名の犬が二人の外側にいることに惹かれます。気持ちを言葉にできずにいる二人を、遊びへ誘う存在。後半で長い付き合いが見えてくると、その犬は夏の小道具ではなく、二人の変化を待っていた仲間に思えてきます。
去年と今年は何が違うのでしょうか。季節が終わることと、恋に向き合うことは、同じ時間で動くのか。犬のいる三者の風景と、語り手が自分の思いを引き受けようとする変化を読んでみます。
ラブラドール・レトリバー[Type A通常盤]
「ラブラドール・レトリバー」の基本情報
| 曲名 | ラブラドール・レトリバー |
|---|---|
| アーティスト | AKB48 |
| 発売日 | 2014年5月21日 |
| 作詞 | 秋元康 |
| 作曲 | 丸谷マナブ |
| 編曲 | 佐々木裕 |
| 収録作品 | 『ラブラドール・レトリバー[Type A通常盤]』 |
| シングル順 | AKB48の36枚目のシングル |
| 発売元・品番 | KIZM-283~4/CD+DVD |
Type A通常盤のCDには、本曲と「今日までのメロディー」「君は気まぐれ」、各曲のoff vocal ver.を収録。「今日までのメロディー」は大島優子さんの卒業楽曲です。DVDには3曲のMVと「中村“圏外”麻里子の干されメン講座」が入っています。
劇場盤はCDのみで、第三曲が「2人はデキテル」に変わります。Type A通常盤の品番はKIZM-283~4、劇場盤はNMAX-1166。同じ表題曲でも、第三曲と映像の有無を分けて選べます。
歌詞を読む
歌詞の意味・解釈
二人の恋を見守る犬と、去年から持ち越した気持ち
ここからは歌詞の流れを踏まえた私の解釈です。犬が二人の間にいることと、季節に任せず恋へ進もうとする語り手の変化に注目します。
夏は戻っても、去年のためらいは消えていない
海辺の場面には、相手の好みを知っている語り手の親しさが見えます。初めて会った人の姿に驚くというより、よく知っている相手を、この夏も恋の相手として意識している。その関係には、すでに積み重ねてきた時間があります。
ただし、親しいからといって気持ちを伝え終えているわけではありません。去年は恋を先へ進められず、今年へ持ち越しています。再び夏が来たことは、過去のためらいを消す魔法ではなく、残してきた気持ちともう一度向き合う機会なのです。
私は、この再開の感覚が、夏の風景を少し切実にしていると思います。同じように楽しく過ごせても、それだけなら去年と同じまま終わってしまう。懐かしい時間を取り戻したい気持ちと、今度は関係を変えたい気持ちが並んでいるのです。
犬が駆け出すと、二人きりの緊張がほどける
題名の犬は、二人の前で動き、遊びへ誘う存在として描かれます。二人だけなら意識しすぎてしまう場面にも、犬を追う動きが入る。好きだと伝える言葉より先に、一緒に走るきっかけが生まれます。
犬を単に恋人の姿のたとえと考えると、この場面の関係が平らになってしまいます。後半には、二人の恋を長く見守ってきた存在としての役割が示されます。語り手と相手、その二人を知っている犬という三者の風景として読むと、題名の意味が広がります。
犬自身が二人の恋を理解しているかどうかは、人間の側からの受け止め方です。それでも、慣れ親しんだ仲間の動きが、ためらう二人を同じ方向へ連れ出す。自然に近づけるきっかけを、語り手がその犬に託しているように感じます。
気安い仕草に緊張するのは、関係を大切にしたいから
二人は、一つの飲み物を分け合えるほど気安い間柄です。それでも語り手は、相手との近さに緊張します。親しさに慣れていることと、恋として意識しないことは同じではない。その小さな揺れが、気持ちの強さを浮かび上がらせます。
大きな事件が起きなければ、恋は進まないのでしょうか。この場面からは、普段どおりのやりとりの中にこそ、関係を変えたい思いが隠れていると読めます。何でもない行動が気になってしまうのは、もう何でもない相手ではないからです。
語り手が越えたいのは、物理的な距離だけではありません。一緒に過ごせる親しさの内側で、恋を言葉にすることが残っています。犬と遊ぶ時間を楽しむだけでなく、その時間を共有する相手を選びたいという思いが強まっているようです。
季節の終わりと、自分の恋の終わりを分ける
夏が過ぎれば、海辺のにぎわいも変わります。しかし語り手は、季節が過ぎることを、思いを諦める理由にはしません。去年のように時期を逃して終わるのではなく、自分が何を伝えるかで、この恋の時間を決めようとします。
ここにあるのは、夏の雰囲気が二人を結びつけてくれるという期待だけではありません。自分の気持ちを曖昧なまま残したくないという決意です。私は、季節に追い立てられる側から、自分の意志で進もうとする側への変化として読みます。
ただし、最後の呼びかけを、すでに思いが通じた証拠とは受け取りません。踏み出そうとする気持ちと、相手がどう答えるかは別です。その一歩手前で終わるから、長く見守ってきた犬もいる風景の中に、二人のこれからを待つ余地が残ります。
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一曲を聴く版と、その前後の曲や公演へ広げる作品を分けて紹介します。
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国立競技場の初披露を、映像作品でたどる
CD発売前に披露された本曲は、2014年の単独春コンDVDにも収録されています。
2014年3月29日の単独公演と、六月発売のDVD
2014年3月29日、AKB48は国立競技場で単独春コンを開催しました。その公演を収めた『AKB48単独 春コン in 国立競技場~思い出は全部ここに捨てていけ!~』では、本曲の初披露が見どころとして挙げられています。ライブDVDの公式発表。
通常仕様パッケージDVDは、2014年6月13日発売の二枚組で、品番はAKB-D2225です。5月発売のシングルに付くMVのDVDとは違い、国立競技場のコンサートを収めた作品。本曲が発表された頃の公演へ関心を広げられます。
翌年のアルバムと、日本ゴールドディスク大賞
一曲の先にある作品と、その年の販売実績を示す受賞記録から、別の入り口も見てみます。
『ここがロドスだ、ここで跳べ!』Type A通常盤に収録
2015年1月21日発売の『ここがロドスだ、ここで跳べ!』Type A通常盤にも、本曲を収録しています。品番はKICS-3162~3。CD二枚で全26曲を収めた仕様で、DVDが付くType A初回限定盤とは異なります。アルバム通常盤の公式収録内容。
同じアルバムには、「ハート・エレキ」「前しか向かねえ」「心のプラカード」「希望的リフレイン」なども入っています。夏の恋の一曲から、前後のシングルやアルバム曲まで聴く範囲を広げたい方に選べる作品です。
第29回のシングル・オブ・ザ・イヤーを受賞
本曲は、第29回日本ゴールドディスク大賞で、シングル・オブ・ザ・イヤーとベスト5シングルを受賞しています。主催する日本レコード協会の公式結果に、AKB48の作品として掲載されています。第29回の公式受賞結果。
この賞は、CDなどの正味売上実績や有料音楽配信の売上実績を基準に選ばれます。好きな曲を選ぶ人気投票とは違う記録です。受賞によって歌詞の読みが一つに決まるわけではなく、作品が届いた規模を考える別の手がかりになります。
この曲のまとめ
「ラブラドール・レトリバー」の海辺には、恋をする二人だけでなく、長い時間を共にした犬もいます。犬が動けば、二人も同じ方向へ走れる。それでも、好きだと伝えることだけは、語り手自身に残された一歩です。
去年のためらいを知っているから、今年の夏をただの繰り返しにはしたくない。私は、この歌にそんな切実さを感じます。明るい風景の奥に、まだ伝え終えていない気持ちと、それを見守る仲間がいる。その三者の近さを、もう一度たどりたくなる一曲です。
「ラブラドール・レトリバー」に関するよくあるご質問
- Q.1「ラブラドール・レトリバー」はいつ発売された?
- A.1
2014年5月21日発売の、AKB48の36枚目のシングルです。
- Q.2作詞・作曲・編曲は誰?
- A.2
作詞は秋元康さん、作曲は丸谷マナブさん、編曲は佐々木裕さんです。
- Q.3題名の犬は、歌の中でどんな役割?
- A.3
二人を遊びへ誘い、長く恋を見守ってきた存在として描かれます。私は、二人が自然に近づくきっかけを作る仲間として読みます。
- Q.4去年と今年の夏はどう違う?
- A.4
去年は進めなかった恋を、今年は曖昧なまま残したくないという思いがあります。私は、同じ季節の再来を、自分の意志で変えようとする歌として受け取ります。
- Q.5最後に告白やキスは成功する?
- A.5
最後は相手への呼びかけで、成功した出来事としては描かれていません。踏み出す決意と、二人の関係がどうなるかは分けて読めます。
- Q.6Type A通常盤の収録曲は?
- A.6
本曲と「今日までのメロディー」「君は気まぐれ」、それぞれのoff vocal ver.を収めた全6トラックです。
- Q.7Type A通常盤のDVDには何が入っている?
- A.7
本曲と「今日までのメロディー」「君は気まぐれ」のMVに加え、「中村“圏外”麻里子の干されメン講座」を収録しています。
- Q.8「今日までのメロディー」は誰の卒業楽曲?
- A.8
大島優子さんの卒業楽曲として、公式の収録内容に案内されています。
- Q.9劇場盤とType A通常盤の違いは?
- A.9
劇場盤はCDのみで、第三曲は「2人はデキテル」です。Type A通常盤の第三曲は「君は気まぐれ」で、DVDが付属します。
- Q.10収録アルバムは?
- A.10
2015年1月21日発売の『ここがロドスだ、ここで跳べ!』に収録されています。Type A通常盤は二枚組CDで全26曲です。
- Q.11初披露を収めたライブDVDは?
- A.11
『AKB48単独 春コン in 国立競技場~思い出は全部ここに捨てていけ!~』です。通常仕様DVDは2014年6月13日発売の二枚組です。
- Q.12日本ゴールドディスク大賞では何を受賞した?
- A.12
第29回で、シングル・オブ・ザ・イヤーとベスト5シングルを受賞しています。正味売上実績などを基準とする賞です。
この曲が気になった方へ
親しい相手との距離や、夏に持ち越した気持ちが気になった方へ。


